センター概要
本センターは、視覚や言語による「もっともらしい手順生成」にとどまるAIロボットを、実世界で最後までやり切る相互作用主体へ進化させる。
身体と環境とが触れ合う際に生じる力、速度、エネルギーの授受を手がかりに、ロボットは物体の硬さ、拘束、摩擦、機能を読み解き、未知の状況にも動作を更新して適応する。
接触や外乱を失敗要因ではなく知能創発の源泉として捉え、食品加工、建設、生活介護などの現場で統合実証を進める。
人と安全に共生し、変化する環境でも一連のタスクを完遂する汎用自律ロボット基盤を確立し、社会実装への展開を加速する。
2026年度事業計画
■2026年度の新規活動目標と内容、実施の背景
本センターは、JSTムーンショット目標3の研究開発プロジェクト「身体性相互作用の秩序に基づく知能創発ロボティクス基盤」を中核として、慶應義塾大学KGRIにおける学際的・国際的な研究推進拠点を形成することを目的とする。
設置目的は、視覚・言語・静的計画に依存し実環境との乖離で破綻し得る従来AIの限界を超え、身体と環境の相互作用に現れる反力、拘束、摩擦、滑り、力学的パワー、エネルギー授受を知能獲得の情報源として利用する新しいロボティクス基盤を確立することである。
具体的には、
(1) 抵抗様式の同定とアフォーダンス内在化
(2) 可変インピーダンス身体と探索的マニピュレーション
(3) Real2Real循環型ダイナミックデジタルツイン
(4) Interaction Audit Trailによる監査可能な運用設計
(5) 食品加工、建設・極限環境、生活介護等における統合実証を推進する。
活動計画として、塾内の理工学、AI、制御、ロボティクス、認知、法学、哲学・倫理等の研究者を結集し、国内外大学、研究機関、企業、実証現場との共同研究を推進する。研究会・国際ワークショップ・産学連携会議を定期開催し、標準化、知財、責任分界、社会受容性を含む共生AIロボット基盤の社会実装に接続する。
設置期間
2026年7月3日~2031年3月31日
