慶應義塾

持続可能な空間設計のための心と体のウェルビーイング研究センター

公開日:2026.06.02
KGRI

センター概要

ウェルビーイングの定量的な評価手法が国際的にも確立されていないなか、満倉らは世界に先駆けて、感性アナライザーを用いてウェルビーイングに関連するストレスや感情などを定量的に評価する方法の開発に成功した。そこで本研究では、この感性アナライザーで把握できるホルモンの状態(ドパミン・セロトニン・オキシトシン)の状態によって心や体の状態を捉える方法に基づいて、ウェルビーイングを定量評価する手法の検証と応用に取り組む。特に、国の地方創生政策とも関係して、温泉地域などでの持続可能な 「まちづくり」に資するため、日本全国のテストサイトにリビングラボを設置し、古民家再生された家屋などを含む多様な空間(シェアオフィス、宿泊施設など)におけるウェルビーイング評価手法を開発する。さらに生成AIを活用する多面的ウェルビーイングの総合的評価に基づいて、持続可能な未来社会での空間設計研究に取り組む。

2026年度事業計画

■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

【テストサイトでの予備実験】下記のテストサイトでの研究プロジェクトの予備実験を実施する。1)神奈川県(湯河原他)での未病プロジェクトを計画。温泉保養地(湯河原など)に長期滞在し、心身のケアを行う。感性アナライザを使用して心身への影響を客観的に評価して、温泉地でのつながりの場を創造する。2)長野の東信エリア(上田、鹿教湯など)を中心に、温泉、発酵食でのウェルビーイング向上プログラムを立案し、心身への影響を客観的に評価して二地域居住の推進を図る。3)東京都(日本橋など)のシェアオフィスを活用して、感性アナライザによる計測を各種環境・バイタルセンサによる計測と組み合わせてオフィス利用者のウェルビーイングを評価する。

■2026年度の新規活動目標と内容、実施の背景

【神奈川未病プロジェクト】神奈川県での未病プロジェクトを計画。温泉保養地(湯河原など)に長期滞在し、湯治、食養生、運動療法による心身のケアを行う。非侵襲脳波計(リング型感性アナライザ等)を使用して、滞在前後の脳波・バイタルなど生体計測や心理評価を行い心身への影響を客観的に評価する。温泉地でのつながりの場を創造し、医療費削減や健康寿命の改善に寄与する研究を実施する。バイタルデータの計測を行う段階である。

【信州 養生の場プロジェクト】長野の東信エリア(上田、鹿教湯など)を中心に、温泉、インターバル速歩、発酵食でのウェルビーイング向上プログラムを立案し、非侵襲脳波計(リング型感性アナライザ等)を使用して、心身への影響を客観的に評価する。二地域居住の推進を図る。

2025年度事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

神奈川県庁や湯河原町などと連携し未病プロジェクトを計画。温泉保養地に長期滞在し、湯治、食養生、運動療法による心身のケアを行う。滞在前後の脳波・バイタルなど生体計測や心理評価を行い心身への影響を客観的に評価する。温泉地でのつながりの場を創造しながら、自治体との未病プロジェクトは医療費削減や健康寿命の改善に貢献する。

■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

【テストサイト研究の検討】温泉保養地(湯河原など)に長期滞在し、湯治、食、散歩による心と体のウェルビーイングを向上させるプログラムの検討を実施した。滞在前後の脳波・バイタルなど生体計測や心理評価を行い心身への影響を客観的に評価し、温泉地でのつながりの場を創造する提案を自治体関係者と相談した。

設置期間

2025年12月1日~2028年3月31日

メンバー

研究代表者

山形 与志樹

教授システムデザイン・マネジメント研究科持続可能性・環境学

稲葉 俊郎

特任教授システムデザイン・マネジメント研究科地方創生・医学

岡 昇平

特任講師システムデザイン・マネジメント研究科まちづくり・建築学