慶應義塾

KGRI Grant 2026: 免疫を予測可能な意思決定基盤へ:免疫デジタルツインによるVaccine Preventable Disease対策の基盤構築

公開日:2026.07.10
KGRI

研究概要

本プロジェクトでは、ワクチンなどによって獲得される免疫に関する情報をデジタル技術と組み合わせ、個人ごとの健康管理や感染症対策に活用できる新たな基盤の構築を目指す。抗体測定技術や長期的な免疫データの解析、デジタルヘルス技術を融合することで、現在の免疫状態をより分かりやすく把握するとともに、その変化を支援する情報基盤の実現に取り組む。

また、医学・理工学・情報科学分野の研究者や企業との学際的な連携を通じて、基礎研究から社会実装までを見据えた研究開発を推進する。本研究を通じて、感染症対策や予防医療に資する新たなデジタルヘルス基盤の創出を目指す。

2026年度事業計画

■2026年度の新規活動目標と内容、実施の背景

2026年度は、近年国内外で麻疹の輸入症例や集団発生が報告されるなど、ワクチンで予防可能な感染症に対する免疫の維持・評価の重要性が改めて認識されていることを背景に、麻疹・風疹を対象とした免疫評価技術の基盤構築に取り組む。

現在の抗体測定は医療機関での検査に依存しており、個人が自身の免疫状態を継続的に把握することは容易ではない。また、予防接種記録も紙媒体などに分散して管理されていることが多く、免疫情報を有効に活用する仕組みは十分に整備されていない。

本研究では、免疫状態をより簡便に評価する技術や、免疫に関する情報を統合的に活用するための基盤の構築を進めるとともに、医学・理工学・情報科学分野の研究者との連携を通じて、将来的な個別化予防医療や感染症対策への応用につながる研究開発を推進する。

メンバー

研究代表者

上蓑 義典

専任講師医学部感染症内科学、臨床微生物学、医療DX