慶應義塾

KGRI Grant 2026: 被子植物の多様化を牽引するマルチモーダルシグナルの化学生態学

公開日:2026.07.13
KGRI

研究概要

植物の進化過程では、受粉を媒介する動物を転換する“送粉者シフト”がしばしば起こり、植物の交配ネットワークを再編することで、植物の種分化を牽引してきた。この送粉者シフトにおいて、植物がいかに化学シグナルを変化させ、新しい送粉者に適応してきたかを探る。本研究では、共通祖先種から分岐した姉妹種の比較系を中核に据え、花色(色素)と花香(揮発性有機化合物)が織りなす複合的な送粉者シフトのメカニズムを分子・物質レベルで解明する。

2026年度事業計画

■2026年度の新規活動目標と内容、実施の背景

花色と花香を構成する色素および揮発性有機化合物のプロファイルを解析し、種を特徴づける化学的表現型を明らかにする。次いで、それらのシグナルに対する送粉者(昆虫・鳥類)の行動応答を明らかにすることで、送粉者シフトの駆動要因となりうる化合物を絞り込む。

さらに、対象化合物については、トランスクリプトーム解析による生合成遺伝子の探索と、異種発現による機能解析までを進める。

メンバー

研究代表者

森 信之介

専任講師理工学部進化生物学、送粉生態学、化学生態学、分子生物学