慶應義塾

インターネット・オブ・ブレインズ・ソサエティ(IoB-S)

公開日:2025.06.30
KGRI

横断

研究概要

脳科学技術の進展には著しいものがあります。脳情報を計算論的処理をして一定の物理力に変換するBMI(Brain-Machine Interface)を中核技術として、リアル/ヴァーチャルの両世界でCA(Cybernetic Avatar)を操作することによって、わたしたちの身体能力が飛躍的に拡張し、時間や空間からの解放も徐々に社会実装されつつあります。こうした脳科学技術の発展が人間や社会にもたらす影響や意味を人文社会科学と科学者・技術者との対話によって探究していくのがこのプロジェクトです。IoT(Internet of Things)のつぎにやってくるIoB(Internet of Brains)の世界を見据えて、IoB-S("Internet of Brains"-Society)を立ち上げ、広く塾内外、国内外の有志が交流するプラットフォームを提供します。

2024年度事業計画

■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

前年度に引き続き、ムーンショットプロジェクト目標1にかかるELSIチームとして、IoB(Internet of Brains)の実現に伴うELSI課題の検討を行う。

特に、徐々に技術の社会実装が現実的な可能性として見えてきた中で、具体的な技術にかかるELSIの検討を深めることにしたい。

■2024年度の新規活動目標と内容、実施の背景

今年度は、ELSIレポートを含め、これまで蓄積されてきた研究成果についての国際発信を強化することを目標とする。

昨今、ニューロテックにかかる国際的なルールメイクやELSIの検討の動きが加速している。

そこで、IoB-Sとしても研究報告を含めた国際交流を積極的に実施し、こうした国際的な動向において存在感を示すことを目指したい。

2023年度事業報告

■当該年度事業(活動)計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

本年度は、ELSIレポートの作成やIEEEのNeuroethics Framework Wellnessチームの地域シンポジウムを主催するなど積極的な国際的活動を展開した。

また、国内学会での研究報告、研究業績の刊行(論文・著書の双方を含む)を行なった。

これにより、計画内容の全てを不足なく達成することができただけでなく、それを上回る国際的研究発表を行うことができた。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

公開論文数:14

刊行著作数:1

国際学会等発表件数:3

国内学会等発表件数:6

■プロジェクト活動を通じて特に成果を挙げた事柄

IEEE Neuroethics Framework Wellnessチームの地域ワークショップを主催したほか、第46回日本神経科学学会において、シンポジウム:「『倫理』だけで十分か―ニューロテクノロジーの持続可能な発展に向けて―」を共催した。

このほか、二ヵ年の法学セミナー連載の最終年度として具体的な想定事例の検討を行うことで、より具体的かつ詳細な法的・倫理的議論を展開することができた。

また、延世大学医学研究科とシンポジウムを共催するなど、国際交流活動にも力を入れた。

プロジェクトメンバー

研究代表者

駒村 圭吾

教授法学部憲法、憲政史、憲法訴訟、権利基礎論

大島 義則

弁護士/教授弁護士法人長谷川法律事務所/専修大学法科大学院憲法学、行政法学、情報法

小久保 智淳

助教東京大学大学院情報学環憲法学、神経法学、認知過程の自由(congnitive liberty)、神経科学