2021.05.25
KGRIは、慶應義塾大学のグローバル化と学際研究を力強く推進するため、昨年度から、スタートアップ研究に至る前段階の萌芽的な研究に対して、プレ・スタートアップ研究補助金(30万円×10件)の募集を行っている。今年度も、コロナ禍で周知が困難な状況があったが、同様に募集を行い、多数の応募があった。
プレ・スタートアップ研究補助金については、10件が採択された。中でも、藤澤啓子さん(文学部・准教授)の「COVID-19が子どもの発達や問題行動に与えた影響」は、コロナウィルス感染症の流行を原因とする臨時休校が、学力等、子ども発達にどのような影響を与えるのかをさまざまな観点から研究しようというものであり、高い学際性と先導性が認められた。また、鈴木悠史さん(医学部・特任助教)の「超高倍率ポータブル手術用顕微鏡の開発」、浅野尚文さん(医学部・専任講師)の「脱分化型脂肪肉腫の多領域腫瘍内不均一性解析」は、学際性に課題があるものの、その先導性が際立っており、今後の発展が強く期待されるものであった。ぜひ、プレ・スタートアップ研究補助金を有効に利用して、それぞれの研究を大きく花開かせていただきたい。もちろん、採択された他の研究も、大変興味深いものであった。グローバル展開や学際的展開を具体的に構想しながら、研究を成長させていっていただきたい。本補助金が、採択者において適切かつ有効に活用され、各研究の発展を支える一助になっていけば幸いである。
【採択者】
「COVID-19が子どもの発達や問題行動に与えた影響」
「超高倍率ポータブル手術用顕微鏡の開発」
「脱分化型脂肪肉腫の多領域腫瘍内不均一性解析」
「老化に伴うマウス皮膚リンパ管の変化と創傷治癒の関係性について」
長島 隼人(医学部 特任助教)
「脊髄損傷に対する、ヒトiPS細胞から神経細胞へのin vivo direct reprogram技術による新規治療法の確立」
河合 桃太郎(医学部 助教)
「新型コロナウイルス感染症後遺症究明に向けた学際的研究」
「深層学習を用いたパーキンソン症候群のマーカーレス運動機能モニタリング技術の開発」
「遠隔通信技術時代の芸術を嗜む経験設計」
「健康の公平性と医療経済評価: 経済学とパブリックヘルスの手法を用いる国際研究」
「水の生命科学:「水」から見える社会課題」