慶應義塾

【開催報告】第9回 慶應-スタンフォード Webinar(2022.7.23開催)

開催日

2022.7.23(土)

開催場所

その他

2022.08.29

第9回 慶應-スタンフォード Webinar

2022年7月23日(土)に、第9回 慶應-スタンフォード Webinarを開催しました。今回のテーマは、Pattern Formation and Stem Cell Developmentでありました。Stanford School of Medicine, Department of Anesthesiology, Perioperative and Pain Medicine(SLDDDRS)、慶應義塾大学医学部生理学教室、Keio University Yagami Data Security Labが主催し、KGRI、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)、科学技術振興機構(JST)が共催しました。ウェビナー形式で約100名の参加がありました。

先ず、Ronald G. Pearl教授(Stanford University; Chairman, SLDDDRS Stanford)と岡野栄之教授(慶應義塾大学医学部生理学教; Head of International Advisory Board of SLDDDRS)がOpening Remarksを行い、この慶應-スタンフォード Webinarの意義についての説明と、本Webinarは「Pattern Formation and Stem Cell Development」というテーマで発生学の最新の知見と技術の発表が行われる旨の説明がありました。

引き続き、4名の演者による講演が行われました:

基調講演1では、スタンフォード大学のPhilip Beachy教授が、発生において重要な機能を持つHedgehogの分泌メカニズムと、Hedgehogによる上皮再生について発表しました。Hedgehogの分泌を担うDispatchedのNaチャネル機構及び、上皮再生における間葉系細胞との相互作用におけるHedgehogシグナルの役割について紹介されました。

基調講演2では、ブリティッシュコロンビア大学の谷内江望教授が、ゲノム編集技術を用いて細胞系譜を1細胞レベルで観察する技術について発表しました。胚発生にこの技術を応用し、かつ変異と細胞系譜を結びつける独自の計算手法を用いることで、発生過程の全細胞系譜を描出できることを紹介されました。

Short Talk 1では、慶應義塾大学の今泉研人 医学部特任助教が、脳オルガノイド内部のパターニングに重要な自己組織化のメカニズムについて発表しました。細胞同士の接着性の差異から自律的に細胞同士の配置が制御されることを紹介されました。

Short Talk 2では、慶應義塾大学の芹澤崇 医学部訪問研究員が、三胚葉それぞれを蛍光標識できるマウスの作出について発表しました。このマウスを用いた歯の再生の研究及び、同システムのin vitroへの応用について紹介されました。

パネリストおよびaudienceから活発な質疑応答も行われました。岡野栄之教授とPeter Kao教授(Stanford University; SLDDDRS Stanford)がClosing Remarksを行い、今回のWebinarについての総括が述べられました。

keio-stanford20220723.png