慶應義塾

9月25日(金)2026年度解剖諸霊供養法会開催

公開日:2026.10.01
医学部/医学研究科

2026年9月25日(金)、多磨霊園と増上寺において医学部主催による墓前祭と解剖諸霊供養法会が執り行われました。

医学部では、医学教育と学術研究の発展のため、尊いご遺体を供された諸霊の冥福を祈ることを目的として、毎年、秋の彼岸頃に1年の間に逝去された方のご遺族をお迎えし、教職員・医学部生が参列する解剖諸霊供養法会を執り行っています。この法会は港区芝公園の増上寺において、1928年から行われており、医学部における最も重要な行事のひとつとして位置づけられています。

本年も法会に先立ち、多磨霊園にある医学部の納骨堂前において、墓前祭が執り行われました。増上寺僧侶による誦経と共に、武林亨医学部長をはじめとする医学部関係者による焼香が行われました。

引き続き、増上寺本殿において解剖諸霊供養法会を執り行いました。法会では医学部長による祭文、大本山増上寺 89世御法主 小澤憲珠大僧正台下をはじめとする大勢の僧侶による誦経と共に、約300名のご遺族、学生、関係者が参列しました。

最後に教職員を代表し、金井弥栄医学部病理学教室教授より、ご遺族の方が大切な家族を亡くされた衝撃と深い悲しみの中にあっても、解剖の意義に思いを致してくださり、ご遺体を託してくださったことに、敬意と感謝が表されました。医学部学生が人体の精緻な構造を学ばせていただいた系統解剖は、臨床医学の基盤となるだけでなく、献体をしてくださった御霊の深い志と真摯に向きあうことにより、初めて医療者としての道を歩み始めることができること、また、ご生前の検査だけでは複雑な病態を完全には解明できない場合があり、これを明らかにする病理解剖では、学生・研修医のみならず指導的な立場の医師までが、明らかになった所見を詳細に学ばせていただいたことが語られました。今後も、次の時代の医療の進歩のために努めることを誓うと挨拶があり、閉会となりました。

墓前祭の様子(多磨霊園)
墓前祭の様子(多磨霊園)
大殿(増上寺)
解剖諸霊供養法会の様子(増上寺)
武林亨医学部長による祭文
病理学教室 金井弥栄教授による挨拶

撮影:岸 剛史