2021/02/17
広報誌『塾』では、写真をメインに塾生のさまざまな活躍を紹介するPortraitコーナーを設けています。今回は、『塾』2020 SPRING(No.306)、2020 AUTUMN(No.308)、2021 WINTER(No.309)に掲載した記事を転載してお届けします。
COVID-19の感染予防を促す「ナッジ」を研究中中村希美君 看護医療学部2年
中村希美(なかむら のぞみ)君
一定の距離を保つ立ち位置を示した床のテープ、消毒液の設置場所を強調する矢印。昨今、街中で見かけることの多いこれらの仕掛けは、望ましい選択を自発的に促す行動経済学の「ナッジ」理論をCOVID-19対策に活用したもの。中村君が率いる看護医療政策学生会の2年生はいま、特に若者に響くナッジの研究に取り組んでいる。まず、全国の大学生約500人の意識調査から、何が・なぜできないのかを分析。消毒液を適正量使う工夫を施したノズルや、スマホケースと組み合わせた除菌シートなどの提案を目指す。「今後も、社会的影響力のある研究をしていきたい。認知症の方が快適に過ごせる施設の在り方や、障害のある子と健常児が共に教育を受けることによる効果にも関心があります」
(広報誌『塾』2021 WINTER(No.309)「Portrait」掲載時点)
新たな交通システム「自走型ロープウェイ」を開発中須知高匡君 理工学部機械工学科4年
渋滞や満員電車がなくなり、スムーズで安全な移動ができる。しかも、施工にかかる費用と時間は鉄道の約10分の1──。そんな夢のような交通システム「自走型ロープウェイ」を開発中だ。2年前に仲間とZip Infrastructure株式会社を設立。今夏、実験用地で1人乗りロープウェイを自走させることに成功した。実現すれば、物資の運搬や災害救助などでの利用も期待できる。「5年後の大阪万博で、モノレールやリニモに次ぐ新たな交通システムとしてお披露目できればと思っています」。ただし、この夢も通過点にすぎない。「技術を応用し、2050年には宇宙エレベータを建設したい。誰もが宇宙へ行ける時代をつくるのが人生の目標なんです」。壮大な野心を胸に、卒業後は自身の会社で開発に専念する。
(広報誌『塾』2020 AUTUMN(No.308)「Portrait」掲載時点)
芸術と科学のコラボレーションを追求する医学生小林香音君 医学部5年
「人の心に寄り添える演奏がしたい」。臨床医を目指しながら、ヴァイオリニストとしての演奏活動を続けている。国際コンクールなどでの入賞を重ね、五嶋みどり氏ほか多くの世界的ヴァイオリニストのレッスンを受けたこともある。現在力を入れているのがArts Meet Science(AMS)プロジェクトでの活動だ。これは東京藝術大学の学生に東京大学や慶應義塾大学などの医学生が加わって、芸術と科学の協働の可能性を探る学術プロジェクト。両分野の接点についてディスカッションを重ね、芸術を医療に活かす方法を考えて実践を目指す。「自分も音楽に助けられてきました。音楽の力を信じています」。夏には、音楽療法で先進的な取り組みをする米国の病院の視察を行い、学びを深める予定だ。
(広報誌『塾』2020 SPRING(No.306)「Portrait」掲載時点)
※記事中の所属、学年は掲載時のものです。『塾』2021 WINTER(No.309)『塾』2020 AUTUMN(No.308)『塾』2020 SPRING(No.306)