2020/02/13
広報誌『塾』では、写真をメインに塾生のさまざまな活躍を紹介するPortraitコーナーを設けています。今回は、『塾』2019 SPRING(No.302)~2020 WINTER(No.305)に掲載した記事を転載してお届けします。
囲碁の学生女子日本一に輝く辻萌夏君 文学部人間科学専攻2年
辻萌夏(つじ もえか)君
2019年8月、第55回全日本女子学生本因坊決定戦で見事優勝し、女子学生棋士の頂点に立つ。3歳のときにアニメ『ヒカルの碁』で囲碁を知り、「近所のおじいさんに教わって」その面白さに目覚めたという。小学校4年生で女流アマ選手権に出場。5年生からプロ棋士の指導を受ける。都立戸山高等学校囲碁部時代には全国高校囲碁選手権で団体・個人の同時優勝という快挙も成し遂げた。大学入学後は囲碁部で活動しながら、「ふつうのサークルへの憧れもあって」アカペラサークルに参加して音楽も楽しむ。学部では社会心理学への関心を深め、専門を生かした進路を模索中。「もちろん囲碁もずっと続けていきたい。東アジアなどの国際大会にも挑戦してみたいです」
(広報誌『塾』2020WINTER(No. 305)「Portrait」掲載時点)
音だけのゲームで注目される全盲のゲームクリエイター野澤幸男君 環境情報学部4年
昨年の東京ゲームショウ(千葉・幕張メッセ)で話題となった、画面のない音だけのゲーム「Screaming Strike」制作者。今年9月の東京ゲームショウにも新たなゲームで参加した。3歳ですべての視力を失い、10歳のときに「自分でゲームを創ろう」と決心。「ネットを駆使して独学でゲームのプログラミングを学びました」。SFCでは村井純研究会に所属。自身の障がいを活かしてWebアクセシビリティの研究に取り組むとともに、多くのゲームや視覚障がい者向けアプリの開発を手がけた。「ゲームづくりを通じて世界中にたくさんの仲間ができたことも大学時代の大きな収穫」。来春よりIT企業でエンジニアとして仕事をすることが決まっている。「社会人になってもゲームづくりは続けていきたい」
(広報誌『塾』2019AUTUMN(No. 304)「Portrait」掲載時点)
16カ国から455名の薬学生が集う国際シンポジウムを統括し、成功に導く中川翼君 薬学部薬学科6年
昨年8月、日本で開催された「第17 回アジア太平洋薬学生シンポジウム(以下、APPS)」において、シンポジウム全体を統括する実行部会長を務めた。2年生のときにタイで開催されたAPPSに初めて参加し、各国の薬学生の志の高さに触れ「自分の世界が大きく広がった」と話す。「多くの日本の学生にこの体験を届けたい」との思いから、2年以上前から準備を始め、同シンポジウムの日本への招致にこぎ着けた。開催テーマは“This is a start”。「すべての人にとって新しいステップとなるシンポジウム」を目指し、プログラムの順序や各アクティビティに工夫をこらし、細部にまでこだわった。現在は医学部の研究室と連携し、向精神薬の脳波への影響性をテーマにした卒業論文に取り組んでいる。
(広報誌『塾』2019SUMMER(No. 303)「Portrait」掲載時点)
ノーベル賞授賞式で、生理学・医学賞受賞の本庶佑博士と懇談伊津野舞佳君 医学部5年
昨年、ノーベル賞関連行事にあわせて開催された「ストックホルム国際青年科学セミナー」に日本から2名のうちの1名として派遣された。世界中から集まった学生との最新の科学トピックに関するディスカッションや、現地の高校生に自身が研究しているiPS細胞による認知症の原因解明についてのプレゼンテーションを行った。ノーベル賞授賞式にも出席し、生理学・医学賞を受賞した本庶佑・京都大学特別教授とも懇談。「医学における基礎研究の重要性を熱っぽくお話しされ、感激しました」。もともとは臨床医志向が強かったが、4年生から岡野栄之教授の研究室でiPS細胞の研究を始め、今回、本庶博士の生の言葉に触れたことで、基礎研究への傾斜を深めている。
(広報誌『塾』2019SPRING(No. 302)「Portrait」掲載時点)
※記事中の所属、学年は掲載時のものです。『塾』2020 WINTER(No.305)『塾』2019 AUTUMN(No.304)『塾』2019 SUMMER(No.303)『塾』2019 SPRING(No.302)