慶應義塾

TEDx Keio High School

高校生×プレゼンテーションイベント

2016/07/07

登壇者全員のプレゼンテーションの様子をご覧いただけます。

2016年3月、慶應義塾高等学校にて開催された「TEDx Keio High School」。慶應義塾高等学校開設70年事業の教育プログラムの一環として行われたイベントです。

TED(Technology, Entertainment, Design)とは、米国発祥の人気プレゼンテーションイベントで、これを独自のかたちで行う派生型は「TEDx」と呼ばれています。さまざまな人がさまざまな分野における自分の経験やアイデア、考え、提案を自由に発表する講演会です。

慶應義塾ではこれまで2012年に「TEDx SFC」、2013年に「TEDx Keio」、そして2015年に「TEDx KeioU」が開催されました。今では全世界に広まっているまったく新しいスタイルのトークセッションの企画・運営に、今回は高校生たちが挑戦しました。

そもそも“演説”という言葉は、福澤諭吉が明治時代に“Speech”の訳語として用いたことが起源とされています。慶應義塾の一貫教育校の高校には、高等学校、志木高等学校、女子高等学校、湘南藤沢高等部、ニューヨーク学院(高等部)がありますが、今回の高校生による高校生のための「TEDx」は、福澤の「半学半教」の精神に基づき、このうち国内4校の在校生と卒業生をスピーカーに迎えて行われました。

今回のテーマは“Together”。共に学び、共に成長することを目的に、新しいアイデアに満ちたトークセッションが繰り広げられました。

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会場となった慶應義塾高等学校

在校生から卒業生まで、多彩な登壇者

登壇者の顔ぶれも実に多彩。在校生からは、独自の活動を続ける生徒たちが登場。文学賞を受賞した大野水季君、林業経験について語った石岡拓途君、バイオリニストの土居践理君、「高校生クイズ」優勝チームの亀山尚輝君、多様性について全て英語でプレゼンテーションを行った山本寛士君、留学経験に基づきグローバル化について提言した佐藤正幸君、高校生ながらスーパークリエータとしてプログラミング技術を駆使する竹田聖君と実に個性あふれる顔ぶれが揃いました。さまざまな体験や思いを自分の言葉で丁寧に表現したそれぞれのスピーチに、観客は惹き込まれ、真剣に聞き入っていました。

一方で、卒業生からはクリエイティブ業界にその名を馳せる柳澤大輔さん(面白法人カヤック 代表取締役CEO)、クラウドビジネスで活躍する寺田親弘さん(Sansan株式会社 代表取締役社長)、「ちはやふる」などの話題作を手がけた映画監督の小泉徳宏さん、能を世界に広める活動を行う梅若幸子さん(Umewaka International 株式会社 代表取締役)、オーケストラを設立したバイオリニストの日置駿さんが登壇。それぞれが慶應義塾での学びや、今の自身のフィールドへのつながりについて熱弁をふるいました。

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運営も手がけた高校生たち

米国に本部を置くTED主催団体からライセンスを得るための手続きや、テーマの設定、登壇者との交渉、当日の手配などすべて高校生たちが自主的に取り組みました。

“TEDx”のロゴも高校生たちがダンボールで手作り

この高校生による「TEDx Keio High School」の開催は、実行委員の福井一玄(かずはる)君が中等部生のときに2013年の「TEDx Keio」に登壇したことに端を発します。「それから約3年、TEDxを今度は塾高(慶應義塾高等学校)で自分たちの手で開きたいという思いが強まり、TEDの主催団体に直接連絡を取りました。英語でのやり取りは本当に苦労しましたが、手続きも自分たちで行い、ようやく正式なライセンスを取得することができました」

そこから実行委員会を発足させ、生徒会や以前大学で「TEDx Keio」の開催に関わったメンバーの助言を得ながらも、すべて高校生だけで準備を進めたといいます。

「テーマの設定にも苦労しました。慶應義塾の高校の縦と横のつながりを実現したいという強い思いがありました。また、スピーカーには、高校生らしさを際立たせるために、あえて在校生だけではなく、卒業生もお呼びしようと考えました。皆さんが快く引き受けてくださって、今回の盛り上がりにつながりました」

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運営も初めての経験だけにすんなりといった訳ではありません。

「今回特に大変だったのがボランティアの取りまとめでした。当初は運営側の意図することをうまく伝えられず苦労しました。思うように動いてもらうためにはコミュニケーションがいかに重要で大変なことかよくわかりました。挫折や衝突を繰り返し、運営スタッフ同士で意見を出し合って模索しながら、本番に臨みました」

とはいえ、結果的には大成功。

「今回を第1回として第2回、第3回へと繋ぎたいですね」

さまざまなかたちで関わった高校生たちからは充実感がみなぎっていました。

「終わってみて感じるのは、とにかくやってよかったということです」

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登壇者が感じた印象もそれぞれです。

「心細かったのですが、一度話し始めると、自分でもびっくりするほどスムーズに言葉が出てきました」と女子高等学校からただ一人登壇した土居君。

喉がカラカラになるほどの緊張のなか、直前まで悩みながら準備し、大勢の聴衆に向かって自分の考えを述べるという経験から多くのことを学んだと語りました。

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登壇者の石岡君(志木高等学校)は、「卒業生を含め、慶應義塾の一貫教育校という一つのつながりの中にあるからこそ、さまざまなハードルを自分たちで乗り越えることができました。今回、“TEDx Keio High School”というイベントを実現できたことは、とても大きな成果だと思います」と振り返りました。

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(写真左から)

中井瑞君 (慶應義塾高等学校2年生)

石岡拓途君(慶應義塾志木高等学校2年)

福井一玄君(慶應義塾高等学校2年生)

土井践理君(慶應義塾女子高等学校2年)

亀山尚輝君(慶應義塾高等学校3年)

竹田聖君 (慶應義塾高等学校1年)

佐藤正幸君(慶應義塾志木高等学校3年)

大野水季君(慶應義塾高等学校3年)

※所属・学年は取材時のものです。

TEDx Keio High School公式サイト