慶應義塾

多様な分野で活躍する塾生たち -2022 Portrait-

2023/02/14

広報誌『塾』では、写真をメインに塾生のさまざまな活躍を紹介するPortraitコーナーを設けています。今回は、『塾』2022 SPRING(No.314)、2022 SUMMER(No.315)、2022 AUTUMN(No.316)、2023 WINTER(No.317)に掲載した記事を転載してお届けします。

LGBTQの理解を促すフライヤーを配布。塾生会議でも活躍早川さくら君 経済学部2年

早川 さくら(はやかわ さくら)君

高校時代を過ごしたアメリカで、LGBTQ に寛容な社会に衝撃を受けた。「日本では表立った差別は少ないけれど、そもそも関心すらない層が多いのでは」。まずは身近なコミュニティから変革をと、昨年6月、友人らとLGBTQの理解を促すフライヤーを作成。日吉キャンパス前で配布した。「自分もできることをしようと思う、という反応が多くうれしかった」。慶應義塾のSDGs 実現を推進する「2022 塾生会議」のメンバーとしても活動中だ。「理想を語るだけでなく、実際に慶應を変えていけるよう継続して働きかけていきます」。英語で経済学の学位が取得できるPEARL に在籍。SFC のゼミで国際安全保障を学び、サークルでは財政研究に励む多忙な日々を、持ち前の行動力で軽やかに駆け抜ける。

(広報誌『塾』2023 WINTER(No.317)「Portrait」掲載時点)

さまざまな活動を通して「何かを変えるには、仲間の存在が大切だと実感した」と語る
「塾生会議」では教育のワーキンググループに所属。「塾生皆が安心して学べる環境を整えたい」
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テニス選手・審判員の経験を生かし、スポーツ経営学研究に尽力発田志音君 法学部法律学科4年

発田 志音(ほった しおん)君

3歳から始めたテニスは、プロ大会に挑戦するほどの腕前。一方、16歳のとき、当時最年少でB 級公認審判員資格を取得。国際試合などで主審も務めた。「審判員の声のかけ方一つで、試合の雰囲気は変わります。舞台演出家に近いですね」。硬式庭球部(矢上部)では、日々仲間たちとの活動を通して、さらにスポーツ経営学研究にも邁進し、10本以上の論文を国際学会誌などに掲載。「審判員の満足度と活動頻度の関連を明らかにした研究は、日本テニス協会の環境改善に役立てられ、実際、若手審判員が10%増加するなどの成果がありました」。数々の功績が認められ、小泉体育奨励賞も受賞。卒業後は弁護士として、スポーツやAIなど法整備が未熟な分野の課題解決を目指す。

(広報誌『塾』2022 AUTUMN(No.316)「Portrait」掲載時点)

審判員としての活躍と研究調査の貢献が評価され、2021年度の小泉体育奨励賞を受賞
硬式庭球部(矢上部)の仲間たちと。「留学生も在籍し、部員の多様性が魅力的です」
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フェンシングの全日本選手権個人戦で準優勝原田紗希君 法務研究科2年

原田 紗希(はらだ さき)君

昨年11月、全日本フェンシング選手権大会女子エペで準優勝に輝いた。2019年に次ぐ優勝は逃したが、「結果よりも場の雰囲気に圧倒されて自分のプレーをできなかったことが悔しい」と冷静に振り返る。「新しいスポーツに挑戦してみたいと思って」競技を始めたのは小学5年の頃。それから11年、いまや次世代のエースと期待される存在に。「相手の特徴を見極めて試合を組み立てるのが面白い。身体能力だけでなく、引き出しの多さや経験値が勝敗を左右します」。24年のパリ五輪を見据えながら、今春、法学部を早期卒業し、法務研究科に進学。スポーツ界の諸問題に法曹界から向き合い「アスリートが競技に集中できる環境づくりに貢献できたら」。目指すは、弁護士とフェンシング選手の二刀流だ。

(広報誌『塾』2022 SUMMER(No.315)「Portrait」掲載時点)

全日本フェンシング選手権大会女子エペ決勝戦Ⓒ日本フェンシング協会/竹見修吾
剣やマスク、グローブ。「夏場はかなり暑いです(笑)」
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シマ唄と三線で郷里・奄美の文化を発信成瀬茉倫君 総合政策学部3年

成瀬 茉倫(なるせ まりん)君

江戸時代から薩摩藩圧政下で独自文化を奪われ、戦後の米軍占領でも苦しい思いをしてきた……シマ唄にはそんな奄美の人々の生活や苦難、次世代へのメッセージが込められている。小学3年生でシマ唄と三線を始め、数々の大会で入賞。県代表として香港でシマ唄を披露したこともある。一方、高校時代は奄美の過疎化をテーマとした研究で第3回高校生国際シンポジウムの最優秀グランプリを受賞している。SFCでは「奄美の文化発信はもちろん、広い文脈で地域と伝統文化を考えていきたい」と語る。東京に来てからは吹奏楽、オーケストラ、ジャズミュージシャンとの共演も積極的に展開。「同世代にもっと伝統文化に目を向けてほしい」。今年は海外での演奏機会もあるという。

(広報誌『塾』2022 SPRING(No.314)「Portrait」掲載時点)

ジャズミュージシャンとのコラボコンサートにて
民謡民舞奄美連合大会(2021年)
「シマ唄のシマはisland ではなく、人々の集まり、集落のこと」

※記事中の所属、学年は掲載時のものです。『塾』2023 WINTER(No.317)『塾』2022 AUTUMN(No.316)『塾』2022 SUMMER(No.315)『塾』2022 SPRING(No.314)