慶應義塾

三田を訪ねて四年目に

登場者プロフィール

  • 佐藤 太樹

    法学研究科 法学研究科 公法学専攻 博士課程3年(2024年度現在)

    佐藤 太樹

    法学研究科 法学研究科 公法学専攻 博士課程3年(2024年度現在)

 私の研究テーマは、憲法学と官僚制です。従来憲法学では、官僚機構の民主的コントロールを確保するために内閣の機能強化を積極的に推進していく立場が主流でした。しかし、政治主導と民営化が同時に進行する状況のなかで、改めて憲法学の観点から、官僚機構の規範的役割を再検討する必要がある、と私自身は考えています。

 学部生の頃に色々と憲法学の論文を読んでいるうちにその魅力に引き込まれてしまい、いつの間にか研究者を志すようになりました。現在は博士課程に在籍し、定期的に研究成果を論文の形で公表しています。研究生活は思いのままにならないことばかりですが、それでも「本物の研究者になりたい」という思いは今も大切に しています。

 大学院には合同演習という科目があります。そこでは院生と教員が一堂に会して、院生の報告が行われます。合同演習はいつも真剣勝負の場所で、自分自身の研究を真摯に見つめ直すことが求められます。報告後の質疑では、上手く返答できないこともあります。しかし、先生方から頂いた問いかけの一つ一つに、じっくりと向かい合うことができるのも、院生の特権の一つのように思います。  

 昔、「学問の完成に向うべき情態」ということを書き残した先生がいます。それをみると、いつも頭の下がる気持ちになりますが、私のような若輩者にも何かいえることがあるはずだと信じて、励みの言葉にしています。