慶應義塾

学問の至高性

公開日:2023.04.01

登場者プロフィール

  • 宗政孝希

    文学研究科 仏文学専攻 博士課程2年(2023年度現在)

    宗政孝希

    文学研究科 仏文学専攻 博士課程2年(2023年度現在)

私は現在博士課程の学生として、毎日よく遊びよく学んでいます。20世紀フランスの思想家ジョルジュ・バタイユにおける主体や存在をめぐる思考をテーマとして、のびのびと研究しているところです。バタイユの思想は哲学や文学、芸術や政治や宗教などさまざまな分野に及んでおり、研究対象として飽きることがありません。

さて、仏文学専攻では修士課程の1年目に、文学や哲学、言語学などの講義を幅広く受講することになり、研究のための視野が大きく広がります。その後は主に各自の研究が中心となりますが、シンポジウムや研究会といった機会に自分の専門外のことに多く触れるのは楽しいものです。ちなみに、慶應は研究の環境が整っているとよく聞きます。それはおそらく本当です。

ところで、私の研究は一体何の役に立つのでしょうか。それはまだ知りませんし、むしろこちらが聞きたいくらいです。しかし、哲学でも詩でも小説でも言語でも、何かに興味を抱いて知りたいと思ったら、純粋な遊び心をもって探究してみればいいのではないでしょうか。勉強は辛いものではなく、それ自体が深い悦びであるはずです。研究とは、有用性の奴隷として働くことではなく、知と非知の中での遊びにおける真理の思索であり、そこにこそ学問の至高の価値があります。そして、遊びを純粋に肯定するのが人間というものです。

では、文学研究科の自称宣伝大使としてこの文章を書いているので、最後に一言。文学や哲学、歴史、芸術、図書館・情報学などにご関心のある方は、ぜひ慶應の文学研究科へ。