慶應義塾

三田で人文科学に打ち込むこと

公開日:2021.04.01

登場者プロフィール

  • 野村 航平

    文学研究科 史学専攻 日本史学分野 後期博士課程3年(2021年度現在)

    野村 航平

    文学研究科 史学専攻 日本史学分野 後期博士課程3年(2021年度現在)

私は日本中世史を専門にしており、具体的には鎌倉幕府と寺院社会の関係を明らかにすべく日々研究しています。学部時代を通じて、研究対象それ自体への興味もさることながら、テクストに沈潜した史料解釈の方法や、史料批判や史料操作といった歴史学の技術的な側面にも魅力を感じ、そうした学問の営みに加わりたく大学院進学を決意しました。

大学院のゼミでは、史料講読や修士・博士論文執筆へ向けた研究報告が行われており、少人数ならではの手厚い指導を受けています。ゼミ以外でも、たとえば斯道文庫設置の講座では歴史資料に実際に触れながら書誌学的知識を身に付けられ、ここで得たノウハウは史料調査にあたってダイレクトに有用なものとなっています。また年に一度開催される三田史学会大会は貴重な研究報告の場であるとともに、史学系の他領域を専攻する大学院生・研究者と交流する機会にもなっています。

研究は時に地道で孤独な営みであると感じることも多いのですが、そうした研究を支える図書館や研究室などの充実した環境が整っていることが三田キャンパスの何よりの魅力だと感じます。その一方で、三田キャンパスは人文諸科学に携わる人々が集う場でもあり、私自身ここで出会った多くの方に導かれつつ研究生活を送っています。こうした豊かな環境において粛々と人文科学に打ち込む期間は、どんな人にとっても、生涯にわたりかけがえのないものとなるのではないでしょうか。