卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育目標
慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、日本語教育学分野では、日本語学、日本語教育学に関する総合的な知識を身につけながら、自らの研究テーマを設定し、包括的かつ高度な専門知識を獲得しつつ、丹念な調査・研究を推し進め、その成果に基づいて、審査に合格する水準の修士論文を執筆し、完成させることを目標とする。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、修士(日本語教育学分野)の学位を授与する。
資質・能力目標
資質・能力目標(1):日本語学、日本語教育学の先行文献を正確に理解し、研究テーマを見いだし、自らの研究テーマに応用できる方法論を身につけ、自立して調査、研究を進めることができる。
資質・能力目標(2):研究成果を広く発信するために、専門分野で十分に通用する論文作成能力と口頭発表能力を持つ。
資質・能力目標(3):日本語の歴史的特性と文化的背景を理解し、高度なコミュニケーション能力と高度な異文化リテラシーを持ち、多文化共生社会において先導的な人材となる。
資質・能力目標(4): 多文化共生社会に適応できる広い視野、柔軟な思考力、寛容の精神を持ち、多文化間の相互理解に積極的に貢献しようとする意欲を持って行動できる。
資質・能力目標(5):多様な背景を持つ日本語学習者一人一人のニーズに適した学習計画を設計し、日本語能力の向上に資する指導と助言ができる人材となる。
資質・能力目標(6):多文化共生社会の中で日本語学・日本語教育学を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決をふさわしい方法で行うことができる。
教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)
教育課程の編成
日本語教育学分野は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、日本語学、日本語教育学の領域において、日本語文法、日本語音声学、文字・表記、日本語史、談話分析、語彙と意味、日本語教授法、古典文学等から構成される教育課程16科目合計32単位で編成する。
教育課程の実施
この教育課程の編成のもと、初年度は専門分野の基礎知識を身につけた後に、音声学、日本語文法、談話分析、日本語教授法、語彙と意味などの授業で、ケーススタディを中心としたアクティブラーニングを採り入れる。また、初年度に専門知識を十分に身につけ、将来日本語教師を目指す学生には、TA活動のためにフィールドメソッドを取り入れ、本塾日本語・日本文化教育センターの協力の下、日本語教育の実践の機会を設けるなど、アクティブラーニングの様々な教育法を組み合わせて教育を実施する。
学修成果の評価方法
本分野の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②休学や退学の状況などを用いる。
なお、留学生の日本語能力の評価については、授業時の課題作成やレポート提出の機会を通じて、担当教員がそれぞれ丁寧に添削を行うことによって、各学生の日本語能力を把握し、適宜、学生に対してフィードバックと助言を行う。
修士論文審査については、論文題目に加えて、主査(指導教員)と2名の副査で構成される審査団の文学研究科委員会による承認、審査団による論文審査、審査団による口頭試問を経て、最終的な審査結果を文学研究科委員会で審議、承認する。
資質・能力目標と教育内容との関係
資質・能力目標(1):日本語学、日本語教育学の先行文献を正確に理解し、研究テーマを見いだし、自らの研究テーマに応用できる方法論を身につけ、自立して調査、研究を進める力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目において、専門知識と研究の方法論を身につけ、研究テーマを設定し、問題の所在を明らかにする能力を養う。
資質・能力目標(2):研究成果を広く発信するために、専門分野で十分に通用する論文作成能力と口頭発表能力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目において、自らの研究内容を発信するための高度な日本語運用能力を養う。
資質・能力目標(3):日本語の歴史的特性と文化的背景を理解し、高度なコミュニケーション能力と高度な異文化リテラシーを持ち、多文化共生社会において先導的な人材として貢献する力。
→特殊講義科目、研究科目において、日本語および日本社会の歴史的・文化的背景を理解し、発信する能力を養う。
資質・能力目標(4): 多文化共生社会に適応できる広い視野、柔軟な思考力、寛容の精神を持ち、多文化間の相互理解に積極的に貢献しようとする意欲を持って行動する力。
→特殊講義科目、研究科目において、それぞれの文化を相互に尊重する視点を養う。
資質・能力目標(5):多様な背景を持つ日本語学習者一人一人のニーズに適した学習計画を設計し、日本語能力の向上に資する指導と助言をする力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目において、学習者の問題点を発見し、それらを解決する方法を探求し、学習者のニーズに応じた学習計画案を作成する能力を養う。
資質・能力目標(6):多文化共生社会の中で日本語学・日本語教育学を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決をふさわしい方法で行う力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目において、日本語および日本社会に出来する問題点を発見し、調査、分析して問題解決に当たる能力を養う。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
求める学生像
(1)学部時代に専門科目の履修ならびに卒業論文の執筆を通じて、自身の専門領域についての理解を深め、専門領域全般についての基礎知識を有している。
(2)大学院で何をどのような方法で研究したいのかという研究計画を立てることができ、専門家からの助言を受けながら、計画に従って研究を進めることができる。
(3)日本語学、日本語教育学をはじめ、日本語ならびに日本研究のための資料を自らの母語で正確かつ批判的に読むことができ、それについて討論する能力を身につけている。
(4)研究資料の解読に必要となる基礎的な外国語の能力を有している。
(5)修士課程修了後の社会人、研究者としての将来設計について積極的に考え、多文化共生社会において、学んだ知識を活用しようとする強い意欲を有している。
選抜の基本方針
このような入学者を幅広く受け入れるため、専門科目と選択言語からなる筆記試験によって評価したうえで、口頭試問によって評価する一般入試を行い、以下の(1)~(4)の観点から総合的に判定する。
(1)自らの専門分野の専門知識を積極的に獲得し、向上しようとしているか。
(2)自ら課題を設定し、問題解決に広い視点を持って取り組んでいるか。
(3)高度な日本語によるコミュニケーション能力を有しているか。
(4)多文化共生社会における将来設計を積極的に考えているか。