慶應義塾

図書館・情報学専攻 情報資源管理分野 修士(図書館・情報学)の3つのポリシー

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

教育目標

慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、図書館・情報学に関する深い知識と技能を有し、それに基づいて社会的な問題を積極的に解決していく意志と能力を有する人材の育成を目標とする。特に、図書館員などの図書館・情報学関連の仕事への就業者に対して、学びの機会を提供することで、より高度な人材の養成を図る。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、修士(図書館・情報学)の学位を授与する。

資質・能力目標

資質・能力目標(1):図書館・情報学関連の仕事において必要とされる専門的な知識に基づき、現場での諸問題に対して研究を遂行し、その解決を効果的かつ効率的に図る力。

資質・能力目標(2):図書館・情報学の研究課題に取り組むための文献や情報資源を網羅的かつ的確に収集し、英語のものを含めて、その内容を十分に把握できる読解力。

資質・能力目標(3):図書館・情報学における学術的な知見を得るために、データを収集・分析し、適切なエビデンスを提示する力。

資質・能力目標(4):図書館・情報学分野における特定テーマに関して、修士論文を執筆し、専門的な成果を発表する力。

資質・能力目標(5):情報や知識の視点から人間、文化、社会を考える力に基づいて、重要な問題や課題を認識し、批判的に分析するとともに、それを解決していくための実践的な研究能力。

資質・能力目標(6):社会の中で図書館・情報学を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、ふさわしい方法で行う力。

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

教育課程の編成

文学研究科図書館・情報学専攻情報資源管理分野(修士)は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、講義科目と演習科目から構成される教育課程を体系的に編成する。修士課程の全在学期間を通じて履修可能な、少人数の発表と討議を主体とする科目を設置し、32単位以上の科目の修得と修士学位請求論文審査に合格することを修了要件とする。

教育課程の実施

この教育課程の編成のもと、以下の教育方法を組み合わせて教育を実施する。

(1)修士課程の全在学期間を通じて履修可能な少人数演習科目を設置する。

(2)修士論文の執筆を可能とするため、指導教員の個別論文指導と演習授業を通じ、研究テーマについての知識を深めるとともに、高度な研究能力および論述力を養う。また、修士論文中間報告会等の機会を設けて、複数の教員から指導を受ける機会を提供する。

(3)海外の大学院への正規留学によって取得した単位を修了要件に含めることを、単位数を限って認める。また、文学研究科独自の支援制度により留学を援助する。

(4)海外への留学等を念頭において、より柔軟な履修を行えるように全ての科目は半期科目として開講する。

(5)領域横断的な研究を可能とするために、慶應義塾大学大学院の他研究科および附属研究所の設置科目、さらに文学研究科と提携関係にある他大学院の設置科目を修了要件として履修することを、単位数を限って認める。

学修成果の評価方法

本専攻の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②休学や退学の状況などを用いる。

修士論文審査については、論文題目に加えて、主査(原則として指導教員)と 2 名の副査で構成される審査団の文学研究科委員会による承認、審査団による論文審査、審査団および関連教員による口頭試問を経て、最終的な審査結果を文学研究科委員会で審議、承認する。

資質・能力目標と教育内容との関係

資質・能力目標(1):「情報学、情報メディア、情報システム、情報検索の研究領域における基礎的な専門知識に基づき、専門的な研究を展開する力」

→これらの4つの領域に対応する科目をバランスよく設置し、受講できるようにする。

資質・能力目標(2):「図書館・情報学の研究課題に取り組むための文献や情報資源を網羅的かつ的確に収集し、英語のものを含めて、その内容を十分に把握できる読解能力」

→情報リテラシー教育を含むアカデミックスキル修得のための科目を設置するとともに、図書館・情報学分野の最新の論文の講読と批判的議論を行う科目を必修科目として設ける。

資質・能力目標(3):「図書館・情報学における学術的な知見を得るために、データを収集・分析し、適切なエビデンスを提示する力」

→統計学およびデータサイエンスを含んだアカデミックスキル修得のための科目を設置する。

資質・能力目標(4):「図書館・情報学分野における特定テーマに関して、修士論文を執筆し、専門的な成果を発表する力」

→修士論文指導のための科目を設置して、指導教員の個別論文指導と研究会での討論を通じ、研究テーマについての知識を深めるとともに、研究能力および論述力を養う。また、専攻全体での修士論文中間報告会の開催を通じて、複数の教員から指導を受ける機会を提供する。

資質・能力目標(5):「情報や知識の視点から人間、文化、社会を考える力に基づいて、重要な問題や課題を認識し、批判的に分析するとともに、それを解決していくための実践的な研究能力」

→授業の中でPBL的な要素を取り入れ、具体的な問題を解決するための思考力や推論力が向上するよう努める。

資質・能力目標(6):「社会の中で図書館・情報学を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、ふさわしい方法で行う力」

→修士課程の全在学期間で少人数制のゼミに所属させ、個別な指導を行う。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像

(1)学部での卒業論文執筆や専門科目等の履修を通じ自身の専門領域について十分に理解しており、なおかつ、図書館・情報学の領域全般についての基礎知識や技能を有している。

(2)大学院において、何をどのような方法で研究したいのかという研究計画について自ら考え、その研究に対して主体的に取り組む姿勢を有している。

(3)図書館員などの図書館・情報学関連の仕事に一定期間従事し、その業務に十分に精通している。

(4)修士課程修了後の実務家あるいは研究者としてのキャリアについて、積極的に考えている。

選抜の基本方針

このような入学者を幅広く受け入れるため、(1)筆記試験(専門)、(2)個別面接を実施し、(1)と(2)の総合的な評価に基づいて選抜実施する。

(1)筆記試験(専門)

図書館・情報学関連の業務において、十分なレベルでの図書館・情報学の基礎知識を有しているかどうかで評価する。

(2)面接

大学院における研究の計画を十分に持ち、それに対して意欲的に取り組む意思と能力があるのかどうか、修士課程修了後の実務家あるいは研究者としてのキャリアについて積極的な考えを持っているか、現在の業務に対して図書館・情報学の知識や技術が十分に必要とされているのか、などの点から、総合的に評価する。