卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育目標
慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、次項の目標とすべき資質・能力を定め、学生が課程終了時までにそれらの修得を達成するよう、広義のフランス語フランス文学の高度な研究を媒介とした教育によって導く。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、博士(文学)の学位を授与する。
資質・能力目標
資質・能力目標(1):定められた博士論文執筆資格の要件を満たした上で、広義のフランス語フランス文学研究の分野において博士論文を執筆し、その論文を通じて、当該領域の研究に堅実かつ独創的な寄与を果たす力。
資質・能力目標(2):研究対象とする分野について、深遠な専門知識を有するとともに、最新の研究動向や研究課題にも精通して、国際的な評価の対象となるべく研究成果をフランス語や他の言語で発信する力。
資質・能力目標(3):広義のフランス語フランス文学研究を通して異文化の歴史的、文化的特性を理解し、その理解を自らが生きる社会の発展へと還元していく、卓越した異文化リテラシーを備えた研究者、教育者、実務家として、多面的に活躍する力。
資質・能力目標(4):広義のフランス語フランス文学を社会の中で学ぶことの意義と誇りを見失うことなく、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、他者と協働しながら、適切な方法で実践する力。
教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)
教育課程の編成
文学研究科仏文学専攻(博士:文学)は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、特殊研究科目と特殊研究演習科目から構成される教育課程を体系的に編成する。
教育課程の実施
この教育課程の編成のもと、以下の教育方法を組み合わせて教育を実施する。
(1)広義のフランス語フランス文学研究の分野に独創的な貢献をする博士論文の執筆を可能とするため、指導教員が担当する科目を主とした授業とともに、指導教員が中心となった個別指導によって、卓越した研究能力を養う。
(2)研究成果を定期的に学会や学術専門誌で発表することを目的として、指導教員が担当する科目を主とした授業とともに、指導教員が中心となった個別指導によって、日本語あるいはフランス語を中心とした他言語による論文執筆ならびに口頭発表の技能を磨く。
(3)指導教員が担当する科目を主とした授業、指導教員が中心となった個別指導とともに、フランス語で行われる授業も設けて、フランス語圏を主とする海外の大学院に正規留学できる水準を目標とした、高度なフランス語運用能力の修得を促進させる。
(4)各年度の所定の時期に、大学院中間発表会での発表を課し、自分の研究の方向性と進捗度を適切に検証すると同時に、指導教員以外の複数の教員からも貴重な助言を受ける機会を提供する。
(5)慶應義塾による制度や活用できる種々の事業によって、フランスを主とした海外から研究者を招聘して、最先端の研究に触れるひとつの契機とし、また、可能な海外研究者には副指導を委嘱することで、研究と博士論文執筆についての指針を得る。
学修成果の評価方法
本専攻の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②休学や退学の状況などを用いる。
博士学位取得のためには、まず、専攻による「博士学位請求論文の申請および審査に関する内規」が定める資格要件を満たさなければならない。その後、博士論文を提出し、文学研究科委員会に受理された場合には、1年以内に、文学研究科委員会で承認された主査と副査が論文を審査する。それを経て、最終的な合否は、審査報告に基づく文学研究科委員による投票に委ねられる。
資質・能力目標と教育内容との関係
資質・能力目標(1):定められた博士論文執筆資格の要件を満たした上で、広義のフランス語フランス文学研究の分野において博士論文を執筆し、その論文を通じて、当該領域の研究に堅実かつ独創的な寄与を果たす力。
→指導教員が担当する科目を主とした授業とともに、指導教員が中心となった個別指導によって、研究者養成に特化した教育を行う。さらに一部の科目はフランス語による授業として、フランス語での専門的な研究論文の執筆能力を磨く。
資質・能力目標(2):研究対象とする分野について、深遠な専門知識を有するとともに、最新の研究動向や研究課題にも精通して、国際的な評価の対象となるべく研究成果をフランス語や他の言語で発信する力。
→指導教員による継続的な指導、中間発表会を主とした他教員からの随時の助言、あるいは海外の研究者や副指導教員の薫陶によって、先行研究を批判的に咀嚼したうえで独自に展開される研究の成果を、積極的に学会や学術専門誌で発表するように促す。
資質・能力目標(3):広義のフランス語フランス文学研究を通して異文化の歴史的、文化的特性を理解し、その理解を自らが生きる社会の発展へと還元していく、卓越した異文化リテラシーを備えた研究者、教育者、実務家として、多面的に活躍する力。
→博士論文執筆によって涵養される異文化リテラシーをさらに高次のものとするための集大成の場として留学を位置づけ、学内外の各種留学制度を活用して、フランスおよびフランス語圏地域の大学院で単位や、さらには学位を取得することを推奨する。
資質・能力目標(4):広義のフランス語フランス文学を社会の中で学ぶことの意義と誇りを見失うことなく、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、他者と協働しながら、適切な方法で実践する力。
→専門的な博士論文執筆に傾注しながらも、専門領域に限定されない俯瞰的な視点を忘れず、研究者として働くことと社会人として生活することの両立を、具体的な問題として真摯に考え続ける習慣を身に付けさせる。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
求める学生像
(1)自分の研究領域および関連分野について、高度な専門的知識を有している。
(2)修士課程における専門的研究をふまえて、博士論文につながる独創性のある具体的な研究計画を自ら考え、まとめることができる。
(3)諸言語の資料を正確かつ批判的に読むことができる分析的な読解力、学術的な論述力を身につけている。
(4)後期博士課程修了後の研究者、教育者、実務家としてのキャリアについて、積極的かつ具体的に考えている。
選抜の基本方針
このような入学者を幅広く受け入れるため、一般入試により選抜を実施する。
(1)一般入試
専門科目・指定言語科目・選択言語科目の三科目の試験および口頭試問による選抜であり、文学研究科にふさわしい高い学力を要求する。