卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育目標
慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、アジア・中東諸地域の歴史・文化・現状に対する内在的・客観的・専門的視座、アジア・中東諸地域固有の諸言語や研究遂行上必要な諸言語の高度な学術的運用能力、歴史学とその隣接諸学の幅広い知見を充分に備え、それらをもとに先端的かつ実証的な研究成果を公表し、歴史学界に貢献する人材の育成を目標とする。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、博士(史学)の学位を授与する。
資質・能力目標
資質・能力目標(1):アジア・中東諸地域の歴史について博士論文を執筆し、その論文を通じて、当該領域の研究に独創的な寄与を成す力。
資質・能力目標(2):アジア・中東諸地域の歴史について、最新の研究動向や研究課題に精通し、包括的で深い専門知識を有し、母語や外国語で国際的に成果を発信してその分野の研究に独自の貢献をする力。
資質・能力目標(3):アジア・中東諸地域の歴史の専門研究を通じて、人間、文化、社会を深く洞察するとともに、重要な問題や課題を発見し、それを解決していくための高度な研究を行うことで、高度なリテラシーと批判的分析能力を備えた研究者、教育者、実務家として社会に独自の貢献をする力。
資質・能力目標(4):社会の中で歴史、特にアジア・中東諸地域の歴史を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、ふさわしい方法で行う力。
教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)
教育課程の編成
文学研究科史学専攻東洋史学分野(後期博士課程)は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、東洋史特殊研究科目、東洋史特殊研究演習科目から構成される教育課程を体系的に編成する。
教育課程の実施
この教育課程の編成のもと、以下の教育方法を組み合わせて教育を実施する。
(1)中国史学、中東・イスラーム世界史学など東洋史学の諸領域の研究に独創的な貢献をする博士論文の執筆を可能とするため、指導教員が担当する東洋史特殊研究科目または東洋史特殊研究演習科目を履修するとともに、指導教員が中心となって個別に論文指導を行い、高度な研究能力と課題発見の能力、さらには母語や関連外国語による高度な論述力を養う。
(2)東洋史学の専門領域において最新の研究動向や研究課題に精通し、独自の貢献をするために必要な高度な研究能力、課題発見の能力、関連外国語による高度な論述力を養成するため、後期博士課程の全在学期間を通じて履修可能な母語による演習形式の少人数科目を設置し、その履修を修了要件とする。また、研究成果を学会や学術専門誌で発表することを目的として具体的な指導を行う。
(3)文学研究科ならびに慶應義塾大学国際センター、さらには学内外の各種留学制度などを活用した海外留学を推奨する。また、文学研究科独自の支援制度により留学を援助する。
(4)海外への留学等を念頭において、より柔軟な履修を行えるように、全ての科目は半期科目として開講する。
(5)東洋史学の研究分野のより専門的な研究を可能とするために、海外の大学院への正規留学によって取得した単位を修了要件に含めることを、単位数を限って認める。
(6)後期博士課程の学生の高度に専門的な東洋史学研究を推進するために、海外の著名な東洋史学研究者に副指導教員としての指導を依頼し、文学研究科委員の指導教員と協力するかたちで博士論文の指導を行う。
学修成果の評価方法
東洋史学分野の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②休学や退学の状況などを用いる。
博士(史学)の学位取得のためには、史学専攻東洋史学分野が定める「博士の学位申請および論文審査に関する手引」に則って、博士論文執筆資格審査に合格し、博士論文を文学研究科委員会に提出して受理される必要がある。さらにその後1年以内に、文学研究科委員会で承認された主査と副査によって論文が審査され、文学研究科委員会に報告された審査報告に基づき、文学研究科委員の投票によって合格しなくてはならない。
資質・能力目標と教育内容との関係
資質・能力目標(1):アジア・中東諸地域の歴史について博士論文を執筆し、その論文を通じて、当該領域の研究に独創的な寄与を成す力。
→東洋史特殊研究科目、東洋史特殊研究演習科目および個別論文指導において、東洋史学の博士論文執筆に必要な学識を深めるとともに、高度な研究能力および論述力を養う。
資質・能力目標(2):アジア・中東諸地域の歴史について、最新の研究動向や研究課題に精通し、包括的で深い専門知識を有し、母語や外国語で国際的に成果を発信してその分野の研究に独自の貢献をする力。
→東洋史特殊研究科目、東洋史特殊研究演習科目において、東洋史学の専門知識と研究方法を高度なレヴェルで身につけるとともに、研究内容を発信するための言語力を養う。
資質・能力目標(3):アジア・中東諸地域の歴史の専門研究を通じて、人間、文化、社会を深く洞察するとともに、重要な問題や課題を発見し、それを解決していくための高度な研究を行うことで、高度なリテラシーと批判的分析能力を備えた研究者、教育者、実務家として社会に独自の貢献をする力。
→東洋史特殊研究科目、東洋史特殊研究演習科目を履修することにより、研究・学習課題を自ら定め、高度なレヴェルで達成する能力を育成する。
資質・能力目標(4):社会の中で歴史、特にアジア・中東諸地域の歴史を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、ふさわしい方法で行う力。
→東洋史特殊研究科目、東洋史特殊研究演習科目などの文学研究科の設置科目に加えて、他研究科および斯道文庫、言語文化研究所の設置科目、文学研究科と提携関係にある他大学院の設置科目の履修も可能とし、東洋史学を中心に広く人文科学領域や隣接諸科学領域に関する理解を深める機会を設ける。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
求める学生像
(1)東洋史学の研究領域および関連分野について、高度な専門知識を有している。
(2)修士課程における専門的研究をふまえて、東洋史学の博士論文につながる独創性のある具体的な研究計画を自ら考え、まとめることができる。
(3)東洋史学に関連する諸言語の資料を正確かつ批判的に読むことができる分析的な読解力、学術的な論述力を身につけている。
(4)史学専攻東洋史学分野の後期博士課程修了後の研究者、教育者、実務者としてのキャリアについて、積極的かつ具体的に考えている。
選抜の基本方針
このような入学者を幅広く受け入れるため、一般入試により選抜を実施する。
(1)一般入試
専門科目・指定言語科目・選択言語科目の三科目の試験および口頭試問による選抜であり、文学研究科史学専攻東洋史学分野にふさわしい高い学力を要求する。