卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育目標
慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、課程修了時に学生が身につけるべき能力として以下のものを定め、これらを身につけ、芸術に関する包括的な知識と異文化リテラシーを備えた芸術研究者あるいは社会人として、国内外で活躍する人材の養成を目標とする。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、修士(美学)の学位を授与する。
資質・能力目標
資質・能力目標(1):美学・芸術学研究、美術史学研究、ならびに音楽学研究の各分野において、研究領域全般に関する深い専門知識を身につけるとともに、それぞれの専門領域で必要となる諸言語を駆使して専門的リサーチを展開し、その成果を日本語(場合によっては各専門と関連の深い言語)で発表する力。
資質・能力目標(2):美学・芸術学研究、美術史学研究、ならびに音楽学研究と上記に関連する諸分野の研究を内容とする修士学位請求論文を原則として日本語で執筆し、さらに修士論文のテーマに関連する領域については、包括的かつ深い専門知識を有し、その領域の研究に貢献する力。
資質・能力目標(3):美と芸術に関わる、主として非言語の研究対象を通じて、それらの概念や本質、あるいは人類史上に残る具体的な諸芸術に関する理論的、歴史的、さらには文化的特質を十分に理解し、さらに、他者と交流を図りながら人文学上の多様な問題を解決していくための議論の提起やその実践に資するリサーチ、プレゼンテーションなどの能力を身につけ、高度な異文化リテラシーを備えた社会人として国際社会に貢献する力。
資質能力目標(4):社会の中で人文学を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、ふさわしい方法で行う力。
教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)
教育課程の編成
文学研究科美学美術史学専攻美学美術史学分野(修士:美学)は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目から構成される教育課程を体系的に編成する。
教育課程の実施
この教育課程の編成のもと、以下の教育法を組み合わせて教育を実施する。
(1)美と芸術に関する学問の諸領域において、美学・芸術学などの理論研究、美術史学、音楽学などの歴史研究をおもな対象とする講義演習科目群を設置することによって、専門的研究を展開するために必要な専門知識、史・資料の探索並びに分析能力、思考力および議論構成力を養成する。また、これら科目の研究を関連する諸言語の文献を用いて実施することにより、必要とされる語学能力を高め、またそれを用いたプレゼンテーション能力の基礎を養う。
(2)修士論文の執筆を可能とするために、指定された指導教員が中心となって個別論文指導を行い、研究テーマについての知識を深めるとともに、高いレヴェルでのリサーチ能力および論述力を養う。また、専攻全体の修士論文中間報告会等の開催を通じて、複数の教員から指導を受ける機会を提供する。
(3)異なる環境を通じて高度な異文化リテラシーを身につけるために、文学研究科や慶應義塾大学国際センター等によって提供される留学プログラム、さらには学内外の各種留学制度などを活用した海外の大学院への修士学位取得を目的とした長期留学、単位取得や専門的なディプロマ取得を目的とした短期留学を推奨する。海外の大学院への正規留学によって取得した単位を、単位数を限って修了要件に含めることを認める。また、文学研究科独自の支援制度により留学を援助する。
(4)海外への留学をはじめとし,より柔軟な履修を行えるように、全ての科目は半期科目として開講する。
(5)領域横断的な研究を可能とするために、慶應義塾大学大学院の他研究科および附属研究所の設置科目、さらに文学研究科と提携関係にある他大学院の設置科目を修了要件として履修することを、単位数を限って認める。
学修成果の評価方法
本専攻分野の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②休学や退学の状況などを用いる。
修士論文審査については、論文題目に加えて、主査(原則として指導教員)および2名の副査で構成される審査団の文学研究科委員会による承認、審査団による論文審査、審査団および関連教員による口頭試問を経て、最終的な審査結果を文学研究科委員会で審議、承認する。
資質・能力目標と教育内容との関係
資質・能力目標(1):美学・芸術学研究、美術史学研究、ならびに音楽学研究の各分野において、研究領域全般に関する深い専門知識を身につけるとともに、それぞれの専門領域で必要となる諸言語を駆使して専門的リサーチを展開し、その成果を日本語(場合によっては各専門と関連の深い言語)で発表する力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目において、専門知識と研究方法を着実に身につけるとともに、研究内容を発信するための言語力を養う。
資質・能力目標(2):美学・芸術学研究、美術史学研究、ならびに音楽学研究と上記に関連する諸分野の研究を内容とする修士学位請求論文を原則として日本語で執筆し、さらに修士論文のテーマに関連する領域については、包括的かつ深い専門知識を有し、その領域の研究に貢献する力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目および個別論文指導において、修士論文執筆に必要な、研究領域についての学識を深めるとともに、高度な研究能力および論述力を養う。
資質・能力目標(3):美と芸術に関わる、主として非言語の研究対象を通じて、それらの概念や本質、あるいは人類史上に残る具体的な諸芸術に関する理論的、歴史的、さらには文化的特質を十分に理解し、さらに、他者と交流を図りながら人文学上の多様な問題を解決していくための議論の提起やその実践に資するリサーチ、プレゼンテーションなどの能力を身につけ、高度な異文化リテラシーを備えた社会人として国際社会に貢献する力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目を組み合わせて履修することにより、研究・学習課題を自ら定め、達成する能力を育成する。高度な異文化リテラシーを身につけるために、文学研究科や慶應義塾大学国際センター等によって提供される留学プログラム、さらには学内外の各種留学制度などを活用した海外の大学院へ長期・短期留学を推奨する。
資質能力目標(4):社会の中で人文学を学ぶことの意義を自覚し、自ら設定した目標の達成や社会問題の解決を、ふさわしい方法で行う力。
→特殊講義科目、特殊講義演習科目、研究科目を組み合わせて履修し、さらに他研究科および附属研究所の設置科目、文学研究科と提携関係にある他大学院の設置科目の履修も可能とし、広く人文科学領域に関する理解を深める機会を設ける。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
求める学生像
(1)卒業論文執筆や専門科目の履修等を通じて自身の専門領域についての理解を深め、ことに美学・芸術学の基本領域全般、ならびに専門とする美術史学または音楽学などの研究諸領域に関する基礎知識を、それぞれ有している。
(2)大学院において、どのような対象を、どのような方法を用いて研究したいのかという研究計画について、自ら立案して原則として日本語でまとめることができる。
(3)研究上の必要に応じて、作品や文献等の一次資料および二次資料を正確かつ批判的に分析できる基礎的な理解力、学術的内容を研究関連の諸言語で論じることのできるアカデミック・ライティングの基礎的能力を、それぞれ身につけている。
(4)研究資料を多角的に講読するための、第2外国語の基礎的能力を有している。
(5)修士課程修了後の社会人あるいは研究者としてのキャリアについて、具体的、積極的に考えている。
選抜の基本方針
このような入学者を幅広く受け入れるため、一般入試により選抜を実施する。
(1)一般入試
専門科目・指定言語科目・選択言語科目の三科目の試験および口頭試問による選抜であり、文学研究科美学美術史学専攻美学美術史学分野にふさわしい高い学力を要求する。