修士課程
分析力と実践力を磨き、課題解決能力を育む教育プログラム
公衆衛生の領域ではさまざまなバックグランドをもつ人材が必要とされています。そのため本プログラムは「人材の多様性」をもっとも大切にし、医療者も、医療以外の分野で経験を積んできた入学者も、それぞれが目標に向かって学べる多彩な授業科目を整えています。また近年は、国際機関や政府、自治体に加え、民間財団や民間企業あるいは住民・市民といった「民」が迅速な課題解決に大きな力を発揮しつつあります。こうした新しい視点も重視しています。
このような特徴のもと、公衆衛生の両輪である実践と研究のいずれの分野でも活躍できるイノベーティブな人材を育てるため、分析力と実践力を磨き、公衆衛生の専門家として必要となる知識・技能とともに、多様な価値観や倫理観が行き交う現場で課題解決力を発揮するためのマネジメント力を身につけることができる公衆衛生教育プログラムを提供しています。
カリキュラム構成
基盤となる専門的知識・技能のため、国際基準に則った基本5領域から構成されるコア科目を提供(全員必修)
現場での課題解決に必要な資質と能力(コンピテンシー)涵養のため、7つのコンピテンシ―をカバーする幅広い科目群を提供(必修および選択)
専門性を深めるため、幅広い授業科目(40以上)から履修可能(選択)
慶應義塾の他研究科との連携を重視するとともに、実践現場で活躍するリーダーによる科目を開講
基盤となる専門的知識・技能(基本5領域)
生物統計学
疫学
医療政策・管理学
社会/行動科学
環境保健学
課題解決のための資質・能力(7つのコンピテンシー)
コミュニケーションと情報
多様性・多文化への配慮
リーダーシップ
公衆衛生における生物学
プロフェッショナリズム
プログラム策定
システム思考
モデルカリキュラム
健康マネジメント研究科では多様な授業科目が提供されています。修了要件を充足すれば、授業科目の履修選択は自由です。モデルカリキュラムは、履修選択する際の一助となるよう、研究領域別に作成されています。したがって、モデルカリキュラムは履修選択を拘束するものではありません。また、実際の履修にあたっては、必修科目や必要単位数などの修了要件を確認したうえで履修科目を選択していただく必要があります。あくまで参考資料としてご参照ください。
ユニット
研究・教育をより充実させるため、担当教員の専門性に応じた3つのユニットを学位プログラム内に設定しています。「入学後に何をやりたいか」をより明確にして志願してもらうため、出願時に希望ユニットを選んでください。
ヘルスケアデータサイエンスユニット
疫学・生物統計学を基盤としたデータ分析を扱う。
キーワード:生物統計学、保健統計学、臨床疫学、薬剤疫学、生活習慣病疫学、運動疫学、感染症疫学、ライフステージ疫学、クオリティマネジメント
担当教員:大澤祐介、小熊祐子、岸本泰士郎、後藤励、佐藤泰憲、杉山大典、武林亨、山本渉
ヘルス&ソーシャルケアポリシーユニット
保健医療福祉関連の政策や医療技術評価を扱う。
キーワード:保健医療制度、医療・保健福祉政策、医療安全・管理、地域包括ケア、医療経済、ヘルスアウトカム、レギュラトリーサイエンス、医療技術評価
担当教員:秋山美紀、後藤励、堀田聰子、堀口崇、前田正一
学位論文一覧
早期修了制度
修士(公衆衛生学)は、保健・医療・福祉の分野で一定の専門性と実務経験を有する者を対象に、早期修了制度を用いて在学1年での学位取得が可能です。
早期修了制度の活用が認められた場合、当該学生は、本来在学2年で行う科目履修(別途定める条件を満たす30単位以上)や研究活動(論文執筆含む)を1年に圧縮して行うことになります。なお、早期修了制度は1年での修了を保証するものではありません。
対象者(以下のいずれか)
6年制大学卒業者(医学、歯学、薬学、獣医学)
修士課程あるいは専門職学位課程修了者
実務経験
保健・医療・福祉の分野で常勤2年以上(臨床研修を含む)
申請手続き
早期修了申請は入学後に行います。入学予定者には3月に希望を確認します。
本研究科では入学時点では指導教員は決まっておりませんので、早期修了申請を行うにあたっては、事前に指導を希望する教員(指導教員予定者)と十分に相談を行うことが必要となります。
入学後、学位論文予定題目申請(6月初旬)までに早期修了申請、指導教員登録を行います。
修了要件
早期修了申請が認められても、修了要件(30単位以上)は変わりません。また、1年での修了が保障されるものではありません。
入学後の流れ
6月初旬:早期修了申請、学位論文予定題目申請、指導教員登録
6月下旬:学位審査体制の決定
11月:学位論文発表会
1月:学位審査論文の提出
2月:最終試験
3月:結果発表
MBA-MPHプログラム(デュアルディグリープログラム)
本研究科と本塾経営管理研究科の間で、公衆衛生学教育ならびにビジネス教育のさらなる融合により公衆衛生とビジネスの双方に通じた人材を育成することを目的としてつくられたプログラムで、両研究科のいずれからも開始できる双方向性プログラムです。
パターンA:経営管理研究科(2年) → 健康マネジメント研究科(1年)
対象
経営管理研究科の学生(保健・医療・福祉の分野で2年以上の実務経験のある者【非新卒者】)が、経営管理研究科修了後に引き続いて健康マネジメント研究科に入学する場合
修了要件
早期修了申請が認められても、修了要件(30単位以上)は変わりません。また、1年での修了が保障されるものではありません。
入学後の流れ
6月初旬:早期修了申請、学位論文予定題目申請、指導教員登録
6月下旬:学位審査体制の決定
11月:学位論文発表会
1月:学位審査論文の提出
2月:最終試験
3月:結果発表
入学試験
健康マネジメント研究科の入学試験を受験し、合格する必要があります。
パターンB:健康マネジメント研究科(1年) → 経営管理研究科(2年)
対象(以下のいずれか)
6年制大学卒業者(医学、歯学、薬学、獣医学)で、保健・医療・福祉の分野で常勤2年以上(臨床研修を含む)の実務経験を有する者
4年制大学卒業者で、保健・医療・福祉の分野で常勤3年以上(臨床経験を含む)の実務経験を有する非新卒者
修了要件
早期修了申請が認められても、修了要件(30単位以上)は変わりません。また、1年での修了が保障されるものではありません。
入学後の流れ
6月初旬:早期修了申請、学位論文予定題目申請、指導教員登録
6月下旬:学位審査体制の決定
11月:学位論文発表会
1月:学位審査論文の提出
2月:最終試験
3月:結果発表
入学試験
経営管理研究科の入学試験を受験し、合格する必要があります。
後期博士課程
3年間の履修を修了すると同時に博士の学位を取得することが原則的に可能となるように、研究指導、論文指導が行われます。
1年次には特論科目(基礎理論と実証研究の方法論・分析手法を確認する科目)を、在学期間を通して合同演習科目(履修者および学内外の研究者・実務家による研究報告と討議を中心に行う科目)を履修します。
他研究科修士課程修了者や、本研究科修士課程修了後しばらくの期間実務に就いていて最新の理論や分析手法等に精通していない者は、指導教員の指示に従い修士課程設置科目を履修することで知識を補完することができます。
外国の大学院への留学が許可された場合には、1年間に限り留学期間を在学年数に算入し、修得した授業の単位を「合同演習」の単位として認定することが可能です。
毎年度、論文中間審査会にて報告を行います。審査会では、必要な指導・助言を受けると共に、進捗確認・審査を受けます。
学位は、後期博士課程に3年以上在学(休学期間を除く)し、所定単位(特論科目4単位、合同演習科目6単位以上の計10単位以上)を修得し、かつ研究上必要な指導を受けたうえで博士論文の審査および最終試験に合格した者に対して授与されます。
英語のみでの修了も可能です。
学位論文一覧
慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)から博士論文の要旨等を閲覧することができます。
主な研究プロジェクト
最先端技術を用いたテーラーメイドの予防医療実現を目指す大規模地域コホート研究(武林亨)
日本の大規模コホート研究の統合と協同による生活習慣病予防のエビデンス構築研究(岡村智教)
環境要因の健康リスクのコントロールを目指す疫学およびリスク評価研究(武林亨)
コミュニティアプローチをベースとした藤沢身体活動促進プロジェクト(小熊祐子)
診療・医学系研究におけるインフォームド・コンセントについての法的・倫理的研究(前田正一)
健康長寿社会を先導する超高齢者の包括的疫学研究(医学部百寿総合研究センターとの連携プロジェクト)