研究へのいざない
商学研究科委員長 遠藤 正寛
商学研究科で研究活動を行うとは、どういうことか、考えたことがありますか?
慶應義塾大学大学院商学研究科は商業学、経営学、会計学、金融・証券論、保険論、交通・公共政策・産業組織論、計量経済学、国際経済学、産業史・経営史、産業関係論の10分野から構成されるハイブリッドな研究科です。研究活動は専門分野であるテーマについて掘り下げていくこと、追及していくことを求められますが、一方で、考察を深めるためには、当該分野だけでなく隣接分野の知識を得ることで、より深みのある研究、レベルの高い研究を行うことができます。実務とのかかわりの深い商学研究科の研究を極めるためには、社会の複雑性をもその考察の中に入れる必要があるためです。人間が営む実務は複雑で説明が難しいものも多々ありますが、混とんとしてみえる中に意外にも一般化できる法則を見出せる場合もあります。商学研究科での研究は、さまざまな分野の知見を基盤とし応用しながら進められます。広い視野と深堀できる思考を求められる商学研究科は、いずれの分野においてもよき指導者と恵まれた研究環境の下、将来、研究者としてトップレベルをめざす仲間との切磋琢磨の中で自分を磨く場となります。
商学研究科には修士課程と後期博士課程があります。修士課程は研究という視点とともに、実務家としてより高いレベルでの活躍をするためのさらなる訓練の機会でもあります。さまざまな分野の高度な研究の一端を学びつつ、研究テーマについて修士論文として練り上げていくことで、徹底した論理的解明を自分の力で行うことを求められるためです。また修士課程には、各国で一大学のみ指定を受けるCEMSによるダブルディグリー、また英語のみでの授業なども設定されています。博士課程では、高い水準の研究と博士論文作成が求められます。
商学研究科での研究は、研究でありかつ、実務との関係を忘れてはならないというバランスを必要とする分野になります。だからこそ、研究者として、社会とのつながりを常に意識し関心を持つことを求められつつも、理論的学問的追及を行うという、挑戦しがいのある研究活動が待っています。
研究活動は、全人格的な力を発揮し、様々な形のコミュニケーションが必要になります。大変なこともあるものの楽しく意義ある贅沢な時間です。ぜひご関心がある方は挑戦して、商学研究科で充実した研究時間を過ごしてください。