国際教養プログラム(ドイツ語圏)では、ドイツ語の運用能力を確実なものとし、同時に広くドイツおよびドイツ語圏の文化と社会について学ぶことを目的としています。新しい言語を学ぶことは、新しい世界を知ることです。ドイツ語の場合、それはドイツ語圏の人々とのコミュニケーションによって開かれる世界であり、さらにはドイツ語でしかアクセスできない情報や知識を通して広がる世界でもあります。哲学や文学、音楽や絵画の豊かな伝統を持つドイツは、現在EUを政治的・経済的にリードする先進国であるばかりでなく、原発対策をはじめとする環境政策や難民へのさまざまな支援政策など、現代社会について考えるうえで必要不可欠な経験と知見を数多く持つ、いま最も注目すべき国のひとつなのです。
しかし、みなさんもご存知のように、ドイツ語という言語が使われているのはドイツだけではありません。オーストリアやスイス、ルクセンブルクやリヒテンシュタイン公国のほか、ベルギーやイタリアの一部(南チロル地方)でも使用されているこの言葉は、それらの国々では公用語に指定されています。さらに、 歴史的・文化的にドイツやオーストリアと深い関係にあった中東欧諸国(ポーランド、チェコ、ハンガリーなど)や、言語的に同じルーツを持つ北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど)にアクセスするためにも、ドイツ語は有効な窓口となってくれる言葉です。「ドイツ語圏」の文化のなかには、西欧だけにかぎらないヨーロッパ全体の歴史が豊富に蓄積されているといえるでしょう。
大学の4年間を使って、ドイツ語を集中して勉強したい人、そしてドイツをはじめとするドイツ語圏について深く知りたいと思う人は、ぜひこのプログラムの認定をめざしてください。
*ドイツ語科目以外の主な認定対象科目としては、ドイツ語教員が担当する「総合教育セミナー」(日吉)・「国際教養演習」(三田)、ドイツ語圏を主題とする「地域文化論」(日吉)、ドイツ語の「外国語演習」(三田)などがあります。
修了生の声
挑戦の先の出会い/井上 夏帆(2019年度修了)
私が国際教養プログラムの認定を目指したのは、専門である商学の勉強以外にも何か一つ目に見える形でやり遂げたと言えるものを作ろうと考えたからでした。何かに挑戦するとき、目標を定めることはとても大事だと思います。第2外国語という新たな挑戦にあたって、プログラムを修了するという目標は、私にとってドイツ語を学ぶ上での大きなモチベーションになりました。 プログラムを修了した今、いちばん良かったと思っていることは、認定を目指す仲間や、先生との出会いです。認定科目は少人数授業であることが多く、その中で一生涯付き合っていきたいと思える友人たちと出会うことができました。2年生の夏には、認定科目を担当してくださった先生が勧めてくださったオーストリアのウィーン大学のサマープログラムに参加し、現地でドイツ語を学ぶという貴重な経験をすることができました。 プログラムを修了すると認定書がいただけます。皆さんもぜひ卒業証書の他にもう一つの証書を手に入れ、大学生活の証を残してみませんか。
生きたドイツ語を学ぶ/内藤 駿ノ介(2019年度修了)
Guten Tag ! 国際教養プログラムを通じてドイツ人と化した内藤です。好きな食べ物はカリーヴルスト、好きな飲み物はビールです。嘘です。寿司と玄米茶が大好きです。そんな私ですが、このプログラムに挑戦したからこそ「生きたドイツ語」を学ぶことが出来たように思います。慶應のドイツ語の授業は少人数で行われることが多いのですが、その分自分達の積極性を受け入れてくれる環境が整っています。例えば、美に関する文献をドイツ語で読んで論文を執筆したり、ドイツ映画を観たり、ひたすら先生とドイツ語で話す授業だったり。読み書きを学んでいるだけでは決して経験できないドイツ語や文化に触れることが出来るのです。ドイツ語にすべての時間を割いていると思われがちですが決して大変なわけではなく、同じくドイツ語の習得に励む友人と共に楽しみながらプログラムをやり遂げることが出来ました。今では1年次から挑戦してみて本当に良かったなと感じています。皆さんも大学の大切な4年間、生きたドイツ語の習得に少しだけ挑戦してみてはいかがでしょうか。