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【講演概略】
多くの鳥は、毎年、春と秋にそれぞれ数千キロから数万キロの季節移動、「渡り」をする。近年、人工衛星を利用した追跡などにより、鳥の渡り研究は飛躍的に進展した。その結果、鳥たちのおどろくべき渡りの実態が明らかになってきた。東アジアのすべての国を一つずつ巡る鳥がいる。北極と南極の間を行き来している鳥もいる。10か月間、飛びっぱなしという鳥もいる。本講演では、こうしたおどろきの実態を紹介するとともに、渡り鳥をめぐるいろいろな地球環境問題について議論する。
【講師紹介】
1975月 3月 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了 農学博士
1977年 4月 東京大学農学部助手
1986年 4月 米国ミシガン大学動物学博物館客員研究員
1988年 4月 (財)日本野鳥の会・研究センター所長
1994年 6月 東京大学大学院農学生命科学研究科教授
1998年 7月 山階芳麿賞
2012年 3月 東京大学を定年退職
2012年 4月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授
2012年 6月 東京大学名誉教授
2015年 5月 野生生物保護功労者・環境大臣賞
2017年 4月 慶應義塾大学自然科学研究教育センター訪問教授
【主要著訳書】
<主著書>
「鳥の生態と進化」「赤い卵の謎」(思索社)、「鳥たちの生態学」(朝日新聞)、「飛べない鳥の謎」(平凡社)、「宇宙からツルを追う」(編著、読売新聞)、「保全生物学」(編著、東京大学出版会)、「鳥たちの旅ー渡り鳥の衛星追跡ー」(NHK出版)、「生命(いのち)にぎわう青い星ー生物の多様性と私たちのくらしー」(化学同人社)、「赤い卵のひみつ」(小峰書店)、「鳥・人・自然ーいのちのにぎわいを求めてー」(東京大学出版会)、The Journey of Birds-Satellite-tracking Bird Migration-(SELC)、「日本のタカ学ー生態と保全ー」(編著、東京大学出版会)、「日本の鳥の世界」(平凡社)、「鳥ってすごい!」(山と渓谷社)、「鳥の渡り生態学」(編著、東京大学出版会)、「ニュースなカラス、観察奮闘記」(文一総合出版)など
<主訳書>
「ダーウィンフィンチー進化の生態学ー」「進化ーガンカモ類の多様な世界ー」「野外鳥類学への招待」(共訳、思索社)、「猛獣はなぜ数が少ないかー生態学への招待ー」「フィンチの嘴ーガラパゴスで起きている種の変貌ー」(共訳、早川書房)など
【お問い合せ先】
慶應義塾総務部総務担当
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