慶應義塾

鎌田 由美子(2019年度受賞)

登場者プロフィール

  • 鎌田 由美子

    経済学部 准教授

    専門:美術史学、とくにイスラーム美術史、 2002年 慶應義塾大学文学部美学美術史卒業、 2004 年 東京大学大学院人文社会系研究科美術史学修了、 2008~ 2010年 メトロポリタン美術館ホイットニー研究員、 2011年 ニューヨーク大学美術研究所より博士号取得、 早稲田大学高等研究所助教、慶應義塾大学経済学部専任講師を経て2017年より現職。2018年、日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞、大平正芳記念賞受賞。 ※プロフィール・職位は取材当時のものです

    鎌田 由美子

    経済学部 准教授

    専門:美術史学、とくにイスラーム美術史、 2002年 慶應義塾大学文学部美学美術史卒業、 2004 年 東京大学大学院人文社会系研究科美術史学修了、 2008~ 2010年 メトロポリタン美術館ホイットニー研究員、 2011年 ニューヨーク大学美術研究所より博士号取得、 早稲田大学高等研究所助教、慶應義塾大学経済学部専任講師を経て2017年より現職。2018年、日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞、大平正芳記念賞受賞。 ※プロフィール・職位は取材当時のものです

日本人としてイスラーム美術を研究する意義とは

研究テーマとその出会い

京都祇園祭に伝わるインド絨毯は、インドのどこで織られ、どのように世界を流通し、各地で異なる受容をされてきたのでしょうか。この問いに取り組み、『絨毯が結ぶ世界―京都祇園祭インド絨毯への道』(名古屋大学出版会、2016)にまとめました。このたび、「グローバル・ヒストリーの観点によるイスラーム美術史研究への貢献」ということで義塾賞をいただき、大変光栄に思っております。このテーマは、ニューヨーク大学での指導教授に、日本人であることを生かした研究テーマにしたほうが良いといわれ、祇園祭のインド絨毯に着目したことがきっかけです。それまでは写本絵画の研究をしていたので、戸惑いましたが、研究を進めるうちに、いろいろと新しいことが分かってきました。人との出会いと同じように、研究テーマとの出会いにも、縁やタイミングのようなものがあると思います。

研究テーマの魅力、面白さ

イスラーム美術は、まだまだ未知のことが多く、新知見によって学界に貢献できる余地が大きな点が魅力です。研究にあたっては、国内外の美術館やコレクターのところに出かけて作品を調査します。作品を見ることもですが、そこでいろいろな方に出会い、意見を交換したりすることも、研究の面白さの一つだと思います。授業でイスラーム美術を教えると、学生から、「イスラームに対して持っていた悪いイメージが是正された」というような声がきかれることがあり、やりがいを感じます。今後は、研究と同時に、日本の方にイスラーム美術の魅力を伝えられるような著作にも取り組みたいと思っています。

学生へのメッセージ

今後の人生で何をして生きていくのか、それを見つけるために試行錯誤するのが大学時代ではないでしょうか。私は学生のころ、自分が本当にしたいこと、興味のあることを見つけなければと焦っていて、いろいろな本を読んだり、面白そうな授業を聴講したり、芸術に触れたり、人に会ったり、旅行したり、留学したりしました。大学3年でロンドン大学に留学したことで、研究者として生きたいと思うようになりました。大学の4年間は貴重な時間なので、そのなかで自分の好きなもの、一生をかけて取り組んでいきたいものを見つけられると良いのではないでしょうか。

(2019年12月取材)

慶應義塾賞受賞教員が語る「経済学部のいま」

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