慶應義塾

田野 千春(2022年度着任)

登場者プロフィール

  • 田野 千春

    経済学部 助教

    専門:有機化学、 2006年 東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了、 2009年 北海道大学大学院環境科学院博士課程修了 博士(環境科学)、 法政大学、早稲田大学を経て2022年より現職、 ※プロフィール・職位は取材当時のものです

    田野 千春

    経済学部 助教

    専門:有機化学、 2006年 東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了、 2009年 北海道大学大学院環境科学院博士課程修了 博士(環境科学)、 法政大学、早稲田大学を経て2022年より現職、 ※プロフィール・職位は取材当時のものです

自然科学実験に取り組む貴重な機会、百回聞いたら次は自分で一回やってみよう

研究テーマとその出会い

私の幼少期にはまだ両手を合わせる錬金術師は誕生していませんでしたが、ねるねるしてお菓子の色を変えてしまう魔女はいました。それを見た私はスティックで変身したり箒で空を飛んだりは無理でもクスリを作る魔法なら私にも使えるようになる!と思いつきフラスコを振る道へ進みました。今日ではSDGsが多くの研究においてキーワードになっていますが、私が学生の頃はグリーンケミストリーという言葉が流行りでした。そこで環境負荷の軽減を目指した化学として、有機溶媒中ではなく水中でも選択的な反応を可能とするために触媒機能をもつ両親媒性化合物や糖質系バイオマスを原料とする両親媒性化合物の合成を試みました。

研究テーマの魅力、面白さ

有機合成によるものづくりで今までになかった新しい化合物を自分の手で生み出すことができる面白さがあります。実際には絵に描いたようには反応が進まなかったり、数ヶ月の苦労の末に作り上げた化合物が期待していた機能を有していなかったりすることのほうが多いのですが、自分で実験したからこそわかったことが少しずつ積み上がっていきます。今日も何処かの実験室にはフラスコに向かって反応よ進め!の呪文を唱え、両手を合わせて念じている研究者がいることでしょう。

学生へのメッセージ

小学生のころから教科書や動画でよく目にしてきた実験でも、実際に自分で実験してみると触感や臭いなども含め新たな気づきがあることでしょう。試験のために丸暗記したあの記号や式は結局何だったのかという人にこそ実験をおすすめします。自分で観察した現象や得られた結果を順に原理と照らし合わせて考えていけばすんなり理解できることが多いはずです。実験は設備等の都合もあり大学卒業後に学び直す機会をもつことは難しくなると思います。ぜひ慶應の学生であるうちに楽しみながら自然科学実験に取り組んでみてください。

新任教員が語る「これからの経済学部」

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