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(2025年6月掲載)
慶應に入学する時、周りの人達と仲良くなれるだろうかと心配する人がいます。
塾内からの進学者と親しくなれるだろうかと心配する人がいます。
同じ慶應でも違う学校の人達とはどうなのだろうと思う人がいます。
しかしそんな心配は無用です。
4月の入学式から、授業だけでなく、遠足、旅行をはじめ楽しい行事を通じていつの間にか仲良くなっていきます。
そして、入学してから2か月、東京六大学野球の春の早慶戦で肩組んで「若き血」を歌う時、どこの段階から入学した人も、どこの学校の生徒も、同じ塾生としていつの間にか一つになっています。
2024年6月1日、2日の早慶戦に参加した生徒の感想と写真を紹介します。
(1年生は、入学試験を経て新たに入学した人達です)
[普通部1年生]
「僕は野球観戦が大好きだ。そんな僕が楽しみにしていたのが早慶戦。普通部に合格してからずっと楽しみにしていた行事の一つであるため、前日はなかなか眠りにつけなかった。(略)試合後それぞれの校歌を歌い、解散かと思うと、早稲田側から「がんばれがんばれ慶應!」という声が聞こえた。互いにエールを送り合うというこんな素晴らしい文化が慶應と早稲田にあったのかと思った。試合は負けてしまったけれども、今日がとても楽しく、貴重な経験だったと感じた。」
[湘南藤沢中・高等部4年(高1)]
外苑前駅に着くと、既に改札は早稲田や慶應のTシャツを着た人で埋め尽くされていて、まだ試合前にもかかわらず、私は早慶戦の熱気に圧倒されていました。外苑前から神宮球場までの道のりにも、早慶の応援グッズを片手に楽しそうに話しているグループがたくさんいて、私も段々と気持ちが高ぶっていきました。席に着く前から私はもう早慶戦の熱にあてられていたのです。
[湘南藤沢中・高等部4年(高1)]
「早慶戦」という言葉は耳にしたことはあるが、今までの私には関係もなければ興味もないものだった。しかし、これからは違う。……精一杯応援し、その応援が選手に届き、得点につながる。そのことの楽しさ、うれしさ、興奮を初めて体験でき、この日のことは大切な思い出として残っていくだろうなと思った。初めての早慶戦、たくさんの新しい経験ができて本当に良い行事だったなと思った。
[女子高1年]
一貫校が一丸となって一つのチームを応援する一体感や迫力に驚きました。普段通っている女子高の生徒だけではなく、他の一貫校の生徒や大学生の先輩方、OG、OBの皆さんと慶應という名のもとにスポーツを観戦する新鮮さを感じ、良い機会でした。
[高等学校1年]
野球を球場で観戦するのは初めてだったため、期待を胸に向かった神宮球場。そこで早慶戦を観戦して、その応援の迫力と一体感に圧倒された。「慶應義塾」という繋がりを通して多くの人が一つになれることをこの身で実感し、胸の奥が熱くなった。また早慶戦の応援に行きたいと心から思う。
[普通部2年生]
「6月1日、春雨の降る中、肩を組んで歌う。清々しい思いだった。これが「伝統」だと思った。毎年、次の世代へと受け継がれ続けた文化が、この球場に集まっていることを知った。試合に大敗しただけに、そんなところにも目を向けられた。」
[女子高1年]
今回の早慶戦は私にとって初めての観戦でした。現役からOG•OBと世代を超えて全員が同じ曲を歌い、全力で応援する光景に感動しました。結果は残念でしたが、みんなで一体となって応援できたことはとても貴重な経験になりました。
[女子高1年]
早慶戦への参加は初めてでしたが、應援指導部の方々やチアリーダーの皆さんのおかげでとても楽しく、熱く応援することができました。また、試合やエール交換を通して、自他に敬意を払う慶應義塾の理念を改めて感じられ、とても有意義な体験となりました。
[湘南藤沢中・高等部4年(高1)]
早慶戦では應援指導部の声掛けで念願の「塾歌」と「若き血」を歌えたことを大変嬉しく思うとともに、高等部の一番の思い出になりました。また、試合前と試合後の早稲田大学とのエール交換を筆頭に相手校にリスペクトを持って接することができるところが早慶戦のすばらしいところだと思います。拮抗した実力を持つライバル同士であり、お互いに讃え合うエールにとても感動しました。ご年配の方も多く来ており、同窓会のように皆さん笑顔で話し込んでいました。それを見て、皆さんの母校愛の強さを感じることが出来ました。「若き血」を大声で歌い、毎日が早慶戦なら良いのにと本気で思いました。
[湘南藤沢中・高等部4年生(高1)]
私は今回の早慶戦を通じて相互尊重の精神について学ぶことができました。早慶戦を見る前は、慶應と早稲田と正反対の学校で、勝手に仲が悪いのではないかと考えてしまっていました。しかし、いざ試合を見てみると、決して仲が悪いわけではなく、自分が思っていたこととは全然違っていたのだとわかりました。
試合が始まる前に、慶應の応援台には早稲田の応援部の人が、また早稲田の応援台には慶應の應援指導部の人が来てお互いの応援を披露しており、その様子を見て、お互いの応援を尊重しているように感じました。
早慶戦とはお互いの信条をぶつけ合い、押しつけ合うのではなく、尊重し合う試合なのだと考えるようになりました。私にとって、この試合はただ単なる野球の試合ではなく、早慶の新たな一員としての親睦を深めるための一戦でした。第二次世界大戦を越えて受け継がれてきたこの伝統ある試合を私も慶應の一員として受け継いでいきたいです。
[湘南藤沢中・高等部4年(高1)]
帰国して地元の中学に通っていた頃、アメリカと比べて日本の学校は愛校心があまり無いのだと思っていましたが、いい意味で私の期待は裏切られました。応援指導はもちろん、試合も最後まで皆歌や応援にも熱気がこもっていて、今までスポーツ観戦に行ってもあまり感情移入出来なかった私も、今回の早慶戦に限っては熱く応援に参加することが出来ました。
[高等学校3年]
終始早稲田に圧倒され、盛り上がる早稲田の応援を見せつけられた、悔しい試合だった。しかし、昨年春の二回戦は逆に15対1で大勝だったことを思い出すと、お互いに、悔しい負けがあるからこそ、その後の勝利の喜びも大きいのだと思う。試合後には、しみじみと「慶應讃歌」を歌った。早慶戦、そして慶應義塾への思いが深まる1日となった。
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