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(2025年4月掲載)
児童図書室にある読書机には版木が嵌め込まれています。
この版木の多くは明治初年のもので、『訓蒙窮理図解』や『啓蒙手習之文』など福澤諭吉の著作物を実際に印刷する際に使われたものです。この版木をケースに入れて展示するのではなく、直接手で触れられるようにしたのが幼稚舎らしいと感じています。子どもたちが初めて見た時は「字が反対になっている」「字がぼこぼこしている」といった声が上がります。そこから興味や関心が広がっていきます。
この読書机は昭和12年(1937年)に幼稚舎が三田から広尾へ移転した時に記念して作られました。机自体も当時、画期的だった合板の技術が用いられています。静かに読書や勉強をしたい幼稚舎生が今日も使いに来ています。
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