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(2025年4月掲載)
中等部の図書室は3年生の教室と同フロアの2階に位置します。もちろん本に囲まれていますが、カーテンを開ければ陽射しが入り、中庭で過ごす中等部生の楽しそうな声も響いてくる、そんな空間となっています。
さて、中等部では生徒全員がリーディングメモ(読書ノート)に取り組みます。これは、中等部3年間をかけて読んだ本の感想等を記録していくノートです。学生時代に本を読む経験が貴重なのはあらためて言うまでもありません。その読書で気付いたこと、自分の思いや考えを書き留めていくためのものです。司書教諭や担任が目を通し、コメントも返ってきます。
ひょっとしたら……読書ノートと聞いて面倒くさいな、と思った人もいるかもしれません。ただ、このノートが輝きを増すのは時間が経ってからなのではないでしょうか。日記と同様、自分がどんな本を読んで、そのときにどのように感じたのかを取り出せる引き出しのようなもの。大げさに言えば、過去の自分に会いに行くことがリーディングメモを通して可能となるのです。卒業しても読んだ本のタイトルくらいは、ずっと記録し続けてもらいたいと願います。
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