慶應義塾

第22回日韓ミレニアムフォーラムに伊藤塾長らが参加

公開日:2026.11.05
事務局

2026年10月13日・14日の両日、第22回日韓ミレニアムフォーラムが韓国・延世大学にて開催されました。本学からは、伊藤公平塾長、土屋大洋常任理事のほか、杉浦孔明理工学部教授、山本龍彦法務研究科教授および代表学生が参加しました。

2002年に発足した本フォーラムは、日韓を代表する私立大学4校である慶應義塾大学、早稲田大学、高麗大学、延世大学の学長等が、相互の関係強化を目的として、各大学の持ち回りにより毎年開催しているものです。

今回のフォーラムは、「Preparing Universities for the Post-AI Era: What to Transform, What to Preserve」をテーマに開催されました。

学長セッションでは、ポストAI時代における大学のあり方について、延世大学・早稲田大学・高麗大学・慶應義塾大学の4校による活発な議論が交わされました。各大学から、生成AIを活用した教育・研究・業務の効率化や、最先端の文理融合型研究が紹介される一方で、AIがどれほど進化しても、主体的に思考し、倫理的な判断を下す「人間中心(Human-Centered)」の視点や、人間固有の知恵(Human Intelligence)を養う重要性が共有されました。また、知識の習得に留まらない、人的交流や実体験を通じた学びを提供する場として、大学教育は、社会や人類の未来にどのように貢献していくべきなのかについて意見交換が行われました。

学生セッションでは、「Growing Up with AI — How We Think, Create, and Learn」 をテーマに、各大学の代表学生が発表を行いました。AIに過度に依存することなく自発的に学ぶことの重要性、現場の課題解決に向けたAIの活用、人間ならではの感性が求められる短歌の創作翻訳への取り組み方、起業を目指す学生への教職員や卒業生による組織的な支援の必要性などが取り上げられ、支援基盤としての大学の役割についても言及されました。 

研究者セッションでは、「Teaching in the Age of AI: What Should Change and What Should Not」および「Doing Research in the Age of AI: Redefining Curiosity, Rigor, and Originality」をテーマに、AI時代における教育と研究のあり方について発表と議論が行われました。AIが生み出す情報を人間が検証する重要性や、学習者の主体性、研究の信頼性と独創性を守るための教育・研究体制の整備、大学間連携の一層の必要性について理解を深めました。

(左から) 伊藤塾長、Dong-One Kim高麗大学総長、本間敬之早稲田大学総長、Dong-Sup Yoon延世大学総長
集合写真

撮影:延世大学