21世紀の社会保障政策を考える上で鍵となるトピックスの一つ一つを、経済学と政治学の2つの領域を視野にいれて、再分配政策の政治経済学という観点から掘り下げて分析したものである。ともすれば従来、経済学が不得手としてきた再分配問題にダイレクトに接近するにあたって、政策の形成過程における権力の作用、価値判断の問題にも考察を加え、今後の社会保障政策へのビジョンのみならず、社会保障研究のあるべき姿についても多くを論じている。