日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長兼CEO:東原 敏昭、以下 日立)、沖電気工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鎌上 信也、以下 OKI)、慶應義塾大学(東京都港区、塾長:清家 篤、以下 慶應)、株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中島 康之、以下 KDDI総合研究所)、古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 敬一、以下 古河電工)の6機関は、2030年以降を見据えた先進的な研究として、「エラスティック光アグリゲーションネットワーク(EλAN:エラン)技術」の研究課題に取り組みました。
EλANとは、光周波数の利用効率を向上する適応変復調OFDM伝送方式を用いながら、アクセス(加入者-局舎間)・メトロ(局舎間)ネットワークを波長選択スイッチを介して光信号のまま伝送するネットワークであり、インターネット・ビジネス向け回線・モバイルなど複数のサービスで利用される異なる性質のトラフィックに対し、伸縮自在(エラスティック)な通信速度・光周波数帯域の割り当てを行うことができます。
また、このような革新的なネットワークに必要となる信頼性を光伝送路の制御方式やスイッチ技術の検討を通して追求し、検証機を用いて実験を行いました。局舎装置が故障しサービスが断絶しても、故障した装置から10km離れた別の局舎装置が自動的に10秒以内にサービス断絶前と同じ通信速度で再接続する実験に世界で初めて成功しました。
本技術は、2030年以降に訪れるサービスの多様化に適応できるアクセス・メトロネットワークの基礎技術として期待されています。なお、本成果については、光通信に関する国際学会iPOP2017(The 13th International Conference on IP + Optical Network、神奈川県川崎市で6月1日~2日開催)の展示会にて出展発表します。
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