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[プレスリリース]
ラットモデルで脱細胞化・再細胞化による子宮の部分的再構築に成功
-子宮性不妊に対する新たな治療法開発に期待-

研究医療
2014/07/18  慶應義塾大学医学部

慶應義塾大学医学部産婦人科学教室の丸山哲夫専任講師と宮崎薫助教は、ラットモデルで脱細胞化・再細胞化技術を応用した子宮の部分的再構築に成功しました。今後の子宮性不妊に対する新たな治療法の開発につながると期待されます。

子宮摘出後や先天性子宮欠損など、子宮性不妊を有する患者に対する治療の選択肢は、現在のところ代理懐胎しかありませんが、倫理的問題から我が国では行われていないのが現状です。このような状況の中、再生医学と組織工学を応用した新たな治療法の開発が急務となっています。

丸山講師と宮崎助教は、ラットモデルにおいて細胞破壊剤を血管から子宮へと持続的に流し込む(潅流させる)ことで、細胞外マトリックスの3次元構造を維持したまま細胞を除去することに世界で初めて成功しました。さらにこの脱細胞化マトリックスにラット子宮から得られた細胞を注入することで子宮内膜様組織の再構築を認めました。また部分切除したラット子宮に脱細胞化マトリックスを被せることで欠損部の再生が認められ、これらの子宮は胎児を得られたことから妊孕性(にんようせい:妊娠する能力)も有していました。

本研究成果は、医学雑誌 Biomaterialsのオンライン版に近日中に掲載されます。

プレスリリース全文は、以下をご覧ください。

プレスリリース(PDF)