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[プレスリリース]
閉経後骨粗鬆症の原因蛋白の特定に成功
-HIF1αを標的とした新たな骨粗鬆治療剤の開発促進に期待-

研究医療
2013/09/05  慶應義塾大学医学部

慶應義塾大学医学部整形外科学教室の研究グループ(宮本健史特任准教授、戸山芳昭教授ら)は、カレッジ・ド・フランス、ストラスブール大学(仏)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(米)、福島県立医科大学の研究グループと共同で、HIF1αという低酸素環境下で安定化し機能を発揮する蛋白が閉経後の骨粗鬆症の発症に重要な働きをしていることを解明しました。
閉経後骨粗鬆症とは、閉経後の女性に起こる骨密度低下などにより骨折の危険性が増加した状態のことで、今日我が国において約1,300万人にも達する骨粗鬆症患者の中で多くを占めていて、閉経後女性の約4人に1人、80歳以上の女性では2人に1人が骨粗鬆症と言われています。閉経後に骨粗鬆症が発症することや、閉経に伴い破骨細胞という骨を吸収する細胞の活性が活発化することはよく知られていましたが、なぜ閉経により破骨細胞が活性化するのか、そのメカニズムは不明のままでした。今回の研究では、閉経後骨粗鬆症の発症にはエストロゲン欠乏により破骨細胞で安定化するHIF1αが重要な働きをすること、またHIF1αが閉経後骨粗鬆症の治療標的となることを世界で初めて解明し、閉経後骨粗鬆症の発症メカニズムを明らかにしました。今後はHIF1αを標的にした閉経後骨粗鬆症の分子標的治療剤開発への応用が期待されます。
本研究成果は米国の「Proceedings of the National Academy of Sciences」オンライン版に2013年9月9日(月)(米国東部時間)の週に掲載されます。本研究は、科学研究費補助金、グローバルCOEプログラムなどの助成によって行われました。

プレスリリース全文は、以下をご覧ください。

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