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[プレスリリース]
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の新たな運動神経変性メカニズムを解明
-D-セリンを標的にした新規治療法開発に期待-

医療研究
2011/12/27  慶應義塾大学医学部

慶應義塾大学医学部解剖学教室の研究グループ(笹部潤平助教、相磯貞和教授ら)は、九州大学大学院薬学研究院生体分析化学分野(浜瀬健司准教授ら)、および株式会社資生堂フロンティアサイエンス事業部と共同で、筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis, ALS)の病態解明と新規治療法開発に取り組んでいます。
ALSは運動神経が選択的に変性してしまう神経難病の一つです。発症後数年で全身の筋力低下に陥る深刻な病気ですが、現在のところ病気の原因は未解明で、進行を完全に食い止める有効な治療法は確立されていません。これまでに我々はALS においてD-セリンが脊髄への蓄積を来すことを発見しましたが、そのメカニズムや意義は明らかではありませんでした。この度、D-セリン分解酵素(D-amino acid oxidase; DAO)の異常がD-セリンの脊髄への蓄積を引き起こし、運動神経変性の制御に深く関与することを世界で初めて明らかにしました。今後、DAO やD-セリンに焦点をあてたALS治療薬開発への応用が期待されます。
本研究成果は米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」に掲載されます。本研究は、科学研究費補助金、「生命の彩」ALS研究助成基金などの助成によって行われました。

プレスリリース全文は、以下をご覧ください。

プレスリリース(PDF)