慶應義塾はこれまで、すべての人々が安心して学び、教え、働けるキャンパスの実現をめざして、さまざまな取り組みを続けてきました。また、先に協生環境推進憲章を制定し、さらに活動を強化しているところです。
それにもかかわらず、近時、犯罪に該当する行為を含め、人権を侵害し、人の尊厳を冒す事案が複数発生したことは誠に遺憾です。
特に、「気品の泉源、智徳の模範」を標榜する慶應義塾において、それらは恥ずべき行為であり、断じて容認できるものではありません。
いずれの事案についても当事者にはすでに厳正な処分が下されましたが、このような事案が続いたことを塾長として大変残念に思うとともに、事態を重く受け止めています。
大学においては、犯罪は無論のこと、いかなる形であっても、人権を侵害し、人の尊厳を冒す行為が許されてはなりません。このような事案が二度と起こらないよう必要なあらゆる措置を講ずるとともに、改めて、協生環境推進憲章の精神を実現すべく全力で取り組む所存です。