慶應義塾体育会は2017年に創立125年を迎え、「学生スポーツの未来を担う」というスローガンのもと、さまざまな記念事業を行っています。6月3日(土)、慶應義塾大学三田キャンパス南校舎ホールにおいて、体育会創立125年記念シンポジウム「大学における文武両道とは」を開催しました。
シンポジウムは、加藤貴昭慶應義塾体育会副理事(環境情報学部准教授)がモデレーターを務め、長谷山彰塾長・体育会会長による挨拶で始まりました。
元塾長でもある安西祐一郎全国大学体育連合会長による「これからの大学スポーツ」と題した基調講演には、大学スポーツの振興は日本全体の課題であり、慶應義塾に求められている役割は大きい、という力強いメッセージが込められていました。
続くパネルディスカッションでは東京大学、早稲田大学からも教員と学生が登壇し、東京大学の中澤公孝大学院総合文化研究科教授からは「文武別道」である現状への問題提起があり、早稲田大学の石井昌幸スポーツ科学学術院教授からは「Waseda Athlete Program (WAP)」という新たな教育プログラムの取り組みの紹介がありました。須田伸一慶應義塾体育会理事(経済学部教授)は、慶應義塾体育会で伝統的に実践している文武両道の姿勢について話し、各大学の学生からは自身の学生生活に関する率直な発言がありました。
シンポジウム会場には、来賓、塾員(卒業生)、塾生、一般の聴講者あわせて約350人が来場し、最後の質疑応答ではさまざまな意見が寄せられました。体育会は、12月2日(土)にも学生主体のシンポジウムの開催を予定しています。