11月30日(木)、信濃町キャンパスの北里講堂にて、第22回慶應医学賞授賞式が行われました。
慶應医学賞は、医学・生命科学の領域において顕著かつ創造的な業績を挙げ、今後、さらなる活躍が期待される国内外の研究者から受賞者を決定しています。1996年から慶應義塾医学振興基金によって行われている事業で、過去には本賞受賞者からノーベル賞受賞者が7名輩出しており、国内の大学において他に類を見ない顕彰制度です。
本年は「がん幹細胞の同定」の研究テーマによってトロント大学(カナダ)教授のジョン E.ディック博士が、「機能的MRIの開発」の研究テーマによって東北福祉大学感性福祉研究所特任教授の小川誠二博士がそれぞれ受賞しました。
授賞式に先立ち、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラによる演奏があり、荘厳な雰囲気の中で授賞式が執り行われました。はじめに、慶應医学賞審査委員長の岡野栄之医学研究科委員長から、受賞者決定までの学内外の審査委員による徹底した議論についての報告、ならびに受賞者の紹介がありました。次に長谷山彰塾長からディック博士と小川博士にメダルと賞状が授与され、祝辞が述べられました。
続いて、宮川典子文部科学大臣政務官、キャラリー・ゲリッツ駐日カナダ大使館参事官より祝辞が述べられ、最後に、両博士から受賞に対する喜びやこれまでの研究の経緯、研究に関わる方々への謝意、そして今後の研究への熱意が語られ、授賞式は終了しました。
引き続き行われた受賞記念講演会では、天谷雅行医学部長の挨拶の後、受賞者による講演が行われました。来賓、教職員、学生など300名以上が熱心に聴き入り、講演後には満員の聴衆の中で活発な質疑応答が行われました。
第22回慶應医学賞の授賞研究テーマの詳細、受賞者の略歴等
慶應義塾医学振興基金