9月17日(土)、慶應義塾大学先端生命科学研究所の15周年記念シンポジウム「YAMAGATA、TSURUOKAから世界を変える」が、山形県の鶴岡市先端研究産業支援センター(鶴岡メタボロームキャンパス)レクチャーホールにて開催されました。
先端生命科学研究所は、2001年4月に山形県鶴岡市に鶴岡タウンキャンパス(TTCK)と同時に開設された、「統合システムバイオロジー」という最先端の生命科学の研究所です。
シンポジウムでは、清家篤塾長、吉村美栄子山形県知事の代理として細谷知行副知事、榎本政規鶴岡市長による挨拶に続き、冨田勝先端生命科学研究所長ほかが「鶴岡キャンパス 15年の歩み」を振り返りました。続いて若手の研究者7名が、「鶴岡キャンパス これからの15年」を、クモ糸の高機能発現メカニズムの解明、メタボロームを用いた疾患マーカーの探索、脳型人工知能、腸内細菌の分析、地球外生命探査など多岐にわたる研究の紹介とともに展望しました。
引き続き「まち×サイエンス×アート」、「地方都市から創る健康長寿社会」と題した2つのパネルディスカッションが行われ、先端生命科学研究所およびそこから生まれた複数のバイオベンチャー企業を中心とする研究と、地元の鶴岡市や市民と密接に連携した研究・教育の取り組み、サイエンスとアートが一体となった魅力あるまちづくりなどについて、多彩なパネリストによる意見交換がなされました。
当日は研究者、学生、市民の方など、主会場、遠隔会場あわせて350名を超える来場者があり、山形・鶴岡に根ざして世界的なバイオ研究拠点への発展を続ける、先端生命科学研究所への熱い期待が感じられるシンポジウムとなりました。
当日のプログラムと登壇者(先端生命科学研究所Webサイト)