12月1日(木)、信濃町キャンパスの北里講堂にて、第21回慶應医学賞授賞式が行われました。慶應医学賞は、1996年から慶應義塾医学振興基金によって行われている事業で、医学・生命科学の領域において顕著かつ創造的な業績を挙げ、今後さらなる活躍が期待される研究者を対象に、国内外から広く受賞者を決定しています。過去には本賞受賞者からノーベル賞受賞者が7名輩出しており、国内の大学において他に類を見ない顕彰制度です。
本年は「人類進化の分子遺伝学への貢献」の研究テーマによってマックス・プランク進化人類学研究所のスヴァンテ・ペーボ教授が、「PD-1分子の同定とPD-1阻害がん免疫療法原理の確立」の研究テーマによって京都大学大学院医学研究科の本庶 佑名誉教授がそれぞれ受賞しました。
はじめに、慶應医学賞審査委員長の岡野栄之医学部長から、受賞者決定までの学内外の審査委員による徹底した議論についての報告、ならびに受賞者の紹介がありました。次に清家篤塾長からペーボ教授と本庶教授にメダルと賞状が授与され、祝辞が述べられました。続いて、小松親次郎文部科学審議官、マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン駐日ドイツ大使より祝辞が述べられ、最後に、両教授から受賞に対する喜びやこれまでの研究の経緯、研究に関わる方々への謝意、そして今後の研究への熱意が語られ、授賞式は終了しました。
引き続き行われた受賞記念講演会では、岡野医学部長の挨拶、受賞者による講演が行われました。来賓、教職員、学生など約300名が熱心に聴き入り、各講演後は満員の聴衆の中で活発な質疑応答が行われました。
第21 回慶應医学賞の授賞研究テーマの詳細、受賞者の略歴等
慶應義塾医学振興基金