12月13日(火)、三田演説館にて、慶應義塾の伝統行事である三田演説会が開催されました。第703回となる今回は防衛大学校長の国分良成氏が、「防衛大学校と慶應義塾」というテーマで講演を行いました。
国分氏は、まず防衛大学校の歴史や教育、訓練について説明し、学生舎での共同生活の厳しさや「幹部自衛官の養成」という防衛大学校の目的にふれ、4年の教育・訓練を通じて、国家・国民を守り世界平和に貢献する強い使命感が育成されると述べました。また、初代防衛大学校長の槇智雄は慶應義塾常任理事であったこと、槇氏は福澤諭吉や小泉信三、オックスフォード大学でのカレッジ生活の影響を受けていたこと、防衛大学校長として人間性の土台づくりとなるリベラルアーツ教育に力を入れていたことなどを述べ、防衛大学校の原点に慶應義塾が深く関わっていたことを語りました。
会場には義塾の教員、学生や防衛大学校の関係者を含む多くの聴講者が訪れ、立ち見が出るほどの満員となり、質疑応答では複数の多岐にわたる質問がなされるなど、会場が一体となり盛り上がった三田演説会となりました。
三田演説会
講演概要/講師略歴等