メインカラムの始まり

年頭にあたって(新年のご挨拶)

 
2016/01/01  慶應義塾

慶應義塾長 清家篤
年頭にあたり、新春をお祝いし、皆様のご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

今年も慶應義塾は福澤諭吉の建学精神にもとづき、学問によって社会に貢献してまいります。幕末から明治の日本社会で、福澤諭吉は学問によって自分の頭で考えることのできる若者を育て、学問を深めて世の中に新たな叡智を与えるために慶應義塾を創設しました。私たちの責務はその福澤諭吉の建学精神を今日に実現することにあります。

今日私たちは、少子高齢化、自然環境・地政学的なリスク増大、グローバルな経済競争の激化といった、私たちの社会の持続可能性そのものを問うような課題に直面しています。これらの問題を解決しうる人材を学問によって育み、その問題解決に資する学問研究を深めることは、日本のみならず地球社会全体への貢献となります。私たちはそうした問題に対して、豊かな長寿社会を目指す「長寿」、リスクの増大に対して安心安全な社会を目指す「安全」、そしてグローバル化する市場経済の下でも付加価値を高めることで成長を目指す「創造」という教育・研究クラスターを作りました。

これらのクラスターを舞台に、慶應義塾大学の人文社会科学、自然科学の総力を挙げ、また日本だけでなく世界中から優秀な学生や研究者を招いて、しっかりとした教育・研究の成果をあげていきたいと考えています。その実現には、自由で多様性に富んだ慶應義塾の一貫教育校の活動も大切な役割を果たしています。

これらの活動を通じて慶應義塾は、教育、研究、そして医療などの実践活動の質を着実に高めていきます。そのためにも皆様のご支援、ご協力が不可欠です。これまで同様に今年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年元旦
慶應義塾長 清家篤