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第700回三田演説会「福澤諭吉と資本主義-『実業論』以降の経済思想を中心として-」開催

 
2015/07/07  慶應義塾

7月3日、三田演説館にて、慶應義塾の伝統行事である三田演説会が開催されました。1874(明治7)年6月27日から数え、第700回となる今回は、小室正紀名誉教授が、「福澤諭吉と資本主義-『実業論』以降の経済思想を中心として-」というテーマで講演を行いました。講演に先立ち、三田演説会700回を記念して清家篤塾長からの挨拶があり、演説会の変遷や三田演説館140年の歴史について語りました。

講演の中で小室教授は、福澤諭吉と工場労働者の保護を目的とした工場法の関係から、福澤が資本主義をどのように考えたかについて論じました。また、福澤は互いに思いやる労使関係を推奨しており、それを損なうものとして工場法に反対したのではないかと考察しました。そして、個人主義を基本に据えながらも情愛のある社会を理想として掲げ、当時の国家による社会政策を危惧していたと括りました。

当日は、あいにくの雨模様にもかかわらず立ち見が出るほどに聴講者が集まり、熱心に講演に耳を傾けていました。講演後は活発な質疑応答が行われました。
会場の三田演説館
▲会場の三田演説館
挨拶する清家篤塾長
▲挨拶する清家篤塾長

講演する小室正紀教授
▲講演する小室正紀教授
熱心に聞き入る聴講者
▲熱心に聞き入る聴講者
撮影:石戸 晋