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シンポジウム「3・11以降の芸術、3・11以降の学問」を開催

 
2012/07/17  慶應義塾

7月14日(土)、シンポジウム「3・11以降の芸術、3・11以降の学問」が文学部、アート・センターの主催により、三田キャンパス・北館ホールで開催されました。

前半の講演では、近藤誠一氏(文化庁長官)、赤坂憲雄氏(学習院大学教授、福島県立博物館長)、湯浅譲二氏(作曲家)の三者がそれぞれの立場から、震災を経て1年余りの状況の中での、現状や今後の社会に対しての分析、提案、広い視野に立っての見解などが示されました。近藤氏は文化による復興を訴えて来た立場から「知恵としての文化財の価値」について言及し、赤坂氏は新しく提案された「災間の思想」という考え方を紹介するとともに、効率性を優先して余裕を失ってしまった——「タメ」を失ってしまった——現状の社会分析と新しい思考への示唆を、現場に密着してきた民俗学者としての確かな立場から示し、湯浅氏は芸術家としてこのパラダイムの崩壊と言うべき現状に対して、視座を転換し、新しい見方でこの現状を改めて見直すことの重要性を語りました。

後半は鳥居泰彦慶應義塾学事顧問、本企画のモデレーター鈴木隆敏文学研究科講師(非常勤)を加えたディスカッションが行われ、講演も踏まえながら、鳥居学事顧問による慶應義塾の取り組みの紹介なども含め、議論が展開しました。また、質疑応答の時間には、参加者からの活発な意見、質問が寄せられました。

講演の内容は、慶應義塾大学アート・センターの機関紙『Artlet』に掲載される予定です。
会場の様子
▲会場の様子
ディスカッションの様子
▲ディスカッションの様子

質疑応答の様子
▲質疑応答の様子
質疑応答の様子
▲質疑応答の様子

撮影:石戸 晋