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第694回三田演説会「言語、風景、集い。日本の都市・建築の近代化の中であらわれた特性」開催

 
2012/07/09  慶應義塾

7月6日(金)、義塾の伝統行事である三田演説会が北館ホールにて開催されました。第694回となる今回は、建築家で槇総合計画事務所代表の槇文彦氏が「言語、風景、集い。日本の都市・建築の近代化の中であらわれた特性」というテーマで講演を行いました。

講演の中で槇氏は、グローバリゼーションが世界的に進行すると共に、どこにでも何でもありの状況に到達した中で、日本の都市・建築においてユニークなものは何なのかについて、言語や自然・風景、集い、文化という観点から語りました。具体例として、漢字(表意)とカナ(表音)を併用している日本の国語は、他の文化に例を見ないユニークな言葉で、抽象概念と感性の所産の同時表現を可能にし、その感性から生まれた日本の現代建築が重要な発信基地として位置づけられていること、日本列島の特徴から、個から全体の構築や、間の概念、奥性の存在などの自然観が生まれたこと、そして江戸における集いの場、名所を起源とする日本の鉄道・駅舎文化の発展などにふれ、来場者は熱心に耳を傾けていました。講演後は質疑応答が活発に行われました。

この講演の内容は、慶應義塾機関誌『三田評論』外部サイトへのリンクに今後掲載される予定です。
講演する槇文彦氏
▲講演する槇文彦氏
熱心に聞き入る聴講者
▲熱心に聞き入る聴講者

会場の様子
▲会場の様子
会場の様子
▲会場の様子

撮影:石戸 晋