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第693回三田演説会「日本の対外言語戦略について-言語力こそ日本を守る『武器』だ-」開催

 
2011/12/01  慶應義塾

第693回三田演説会が、11月30日(水)に三田演説館で開催され、鈴木孝夫名誉教授が「日本の対外言語戦略について-言語力こそ日本を守る『武器』だ-」と題して、学校教育での外国語教育の徹底的な見直しと日本語の国際普及を図る具体策について約2時間にわたり講演しました。

講演では、ヨーロッパやアジア各国の文化や言語との対比としての日本文化や日本語についての解説のほか、福澤諭吉の時代には欧米に追いつくことを目的とした英語教育が進められたが、今後は日本を理解してもらうために、世界に向けて日本の情報を発信できる英語教育が必要になるといった提言や、日本語の国際普及を図るための具体的提言がありました。また1990年に開設した湘南藤沢キャンパスでの外国語教育カリキュラム策定に携り、英語一辺倒ではなくアラビア語などの言語も学べるようにしたことなど、鈴木名誉教授の経験に裏づけされた様々なエピソードが、わかりやすく、ユーモアを交えて語られ、会場は時おり笑いに包まれました。

三田演説会は、慶應義塾の創設者福澤諭吉を中心とした義塾の先進者たちによって、演説、討論の練磨の場として明治7(1874)年6月27日に発足したもので、翌年には、そのための場所である三田演説館(重要文化財)も完成しました。以来、教育・文化・芸術から政治・経済・科学技術に至るまで、様々な分野のテーマで原則として毎年春秋の2回行われ、今回で第693回を迎える義塾の伝統行事となっています。

この講演の内容は、慶應義塾機関誌『三田評論』外部サイトへのリンクに今後掲載される予定です。
講演する鈴木名誉教授
▲講演する鈴木名誉教授
時おり笑いに包まれる会場
▲時おり笑いに包まれる会場

会場の様子
▲会場の様子
会場の三田演説館
▲会場の三田演説館

撮影:石戸 晋