メインカラムの始まり

ブータン国王 ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下に慶應義塾大学名誉博士称号を授与

 
2011/11/18  慶應義塾

11月17日(木)午前10時より、三田キャンパス演説館にて、ブータン国王 ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下への慶應義塾大学名誉博士称号授与式が行われ、ジグミ・ケサル国王陛下とジツェン・ペマ王妃陛下が来塾されました。

国王陛下がブータン国王として母国の発展と民主化に尽くす一方、国民総幸福(GNH:Gross National Happiness)という概念を世界に普及させ、持続可能な発展の観点から学術的にも大きな貢献をなしたことを高く評価し、慶應義塾大学名誉博士の称号を授与することになったものです。

授与式では、ワグネル・ソサィエティのコーラスのなか、ジグミ・ケサル国王陛下とジツェン・ペマ王妃陛下が入場、嘉治佐保子経済学部教授の司会のもと、中村慎助経済学部長が推薦文を朗読しました。続いて、清家篤塾長がジグミ・ケサル国王陛下に名誉学位記を授与し、式辞を述べました。それに応えて、国王陛下が挨拶を行い、慶應義塾への謝意とともに、講演されました。

講演の中で国王陛下は「我々の世代は真の発展とは何かを考え直すことが求められており、そうすることで本当に持続可能な成長が実現できる」と述べられ、会場の学生たちに勉学や研究などに励むよう声をかけられました。
講演終了後、国王陛下と王妃陛下は学生たちと握手やことばを交わされました。

国王陛下は、ブータンの政治的西欧化ではなくブータン国民の幸福を実現するために、ブータンの伝統、価値観、共同体の存続を重視し、その上で「国王である前に一人の良き人間として」国民に仕えるとの決意の下、ブータン社会、国民に対し安心感をもたらし社会の安定を維持していくことを目指されております。
また、国民との対話を重視し、戴冠式以降2年間の間に、5万人の国民を招いて対話をされ、全国視察の際は、ブータンでは環境保全の観点からあえて自動車道路を敷設していない地域もありますが、そのような地域には徒歩で訪れ国民との対話を行っておられます。
ご到着の様子
▲ご到着の様子
ご懇談の様子(図書館旧館)
▲ご懇談の様子(図書館旧館)

ジグミ・ケサル国王陛下に掛け軸について説明する清家塾長
▲ジグミ・ケサル国王陛下に掛け軸について説明する清家塾長
名誉博士称号の授与
▲名誉博士称号の授与

講演されるジグミ・ケサル国王陛下
▲講演されるジグミ・ケサル国王陛下
講演会の様子(演説館)
▲講演会の様子(演説館)

撮影:石戸 晋