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「デジタル時代の知の構築」に向け、Googleとの連携による図書館蔵書のデジタル化と世界にむけての公開を決定

 
2007/07/10  慶應義塾

このたび慶應義塾は、創立150年記念事業の一環として、Googleが世界で展開しているGoogleブック検索図書館プロジェクト外部サイトへのリンクと連携し、慶應義塾図書館が保有する蔵書等のデジタル化と公開を共同で行うことに正式に合意、7月6日に記者発表を行いました。

このプロジェクトは、海外ではすでに、ミシガン大学、ハーバード大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学など北米、ヨーロッパの25機関と連携して展開されていますが、欧米以外の地域では、慶應義塾大学が初めてとなります。

具体的には、慶應義塾図書館の所蔵する蔵書の中で、著作権保護期間が満了した約12万冊をデジタル化し、GoogleのGoogleブック検索を通じて、世界に公開します。12万冊の内訳は、明治初期までに日本で発行された和装本と、明治・大正期・昭和前期の日本語図書となります。その中には、福澤諭吉の数々の著書も含まれます。慶應義塾関係書籍については先行してデジタル化され、デジタル化が完了した資料は随時公開されます。

これにより、慶應義塾図書館が推進している来館型と非来館型(ネットワークを通じた図書館サービスの利用)双方を包含するハイブリッド(混合)型サービスの進展を加速することができます。また、慶應義塾はかねてより、学内にアナログ情報として存在する学術情報、技術情報や図書館の蔵書といった様々な「知」をデジタル化し、グローバルな公開と流通を意図した「デジタル時代の知の構築(注)」活動の推進を行っており、今回の連携はその展開の大きなステップとなります。

(注)
大学における様々な「知」をデジタル化し、グローバルな社会にむけて公開、開放、流通を促進、実践する活動で、1996年に他大学に先んじて実施したグーテンベルグ聖書に代表される貴重書のデジタル化とその公開(HUMIプロジェクト、デジタルメディア ・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)における海外拠点を含む全学デジタルコンテンツ共有システムの構築活動、そしてオープン・コースウェア、SOI Asia(School on Internet Asia)、慶應義塾が誇る高速ネットワーク遠隔授業環境を利用した、世界各国の提携大学との共同授業を実施している慶應義塾SFCグローバルキャンパス外部サイトへのリンク等によるインターネット上の授業内容の公開等を行っております。これらの活動は、世界でその情報を必要とする人々が地理的、時間的制約を超えてその活用を可能にするために、ネットワークを介して流通させるだけに止まらず、歴史的価値のある知識資産と最新の研究成果を横断的・融合的に活用させることで、グローバルな「知」の構築を促進、支援することを目的にしています。
Google社との提携
▲左から、杉山メディアセンター所長、安西塾長、
アダム・スミスGoogle Inc.
プロダクト・マネージメント・ディレクター、
村上Google Inc.
副社長兼Google Japan Inc.代表取締役社長
Google社との提携
▲慶應義塾がすでに公開している福澤著作コレクション外部サイトへのリンク

撮影:井上 悟