塾 AUTUMN 2025 NO.328子どもたちに未来へのヒントを石い橋ばすおみ君しし塾 AUTUMN 2025NO.328 グマ発電、潮流発電、宇宙太陽光発電など、いずれも未来社会を支えるエネルギーとなる可能性を秘めた技術だ。小中学生をメインターゲットとする電力館は、これらの技術をゲーム形式で紹介。全身を使ってゲームに挑戦すれば自ずとエネルギーの原理を理解することができる。たくさんのゲームに挑戦した後に、さまざまな発電方法があること、身近なところからもエネルギーが取り出せること、世の中を変えるような革新的な技術があることを子どもたちに知ってもらうことが狙いだ。今回の万博のテーマは﹁いのち輝く未来社会のデザイン﹂。全ての人の命﹁電力館 可能性のタマゴたち﹂はテーマに電気事業連合会が出展する民間パビリオンである。2024年7月以降、全国の電力会社から集まった仲間とともに大阪・関西万博出展プロジェクトに携わってきた。会期も残りわずかとなったが︵執筆時点︶、おかげさまで電力館は連日予約で満杯、来館者からは﹁親子で楽しめた﹂﹁さまざまな発電方法について学ぶことができた﹂といった声をいただいており、未来のエネルギーについて楽しく学べるパビリオンとして数々のメディアで紹介していただいている。電力館はさまざまな形の平面で構成されるボロノイ構造を採用したタマゴ型の外観が特徴である︵写真1︶。来館者はタマゴ型デバイスとともにエネルギーの可能性を探す︵写真2︶。メパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」 副館長1994年文学部卒業﹁エネルギーで未来を切りひらく﹂をが輝く未来を実現するために、どのような課題があり、どう解決するのか、さまざまな切り口で提示されている。多くのパビリオンで、多様な人々が共生できる社会を実現するための先端技術が紹介されている。期間ごとにテーマが設定され、国際社会が直面する課題を解決するための議論も交わされている。来場者にはここから自国や自身の生活をより良い方向へ導くための解を選び取ってほしい。電力館においても、2050年カーボンニュートラルのさらにその先を見据えて、社会の基盤を支える電力業界ならではの視点で未来社会を描いている。来館者、特に次世代インショーでは約30の未来のエネルギー技術を展示。核融合、無線給電、振動力発電、音力発電、マを担う子どもたちが電力館での体験を通じて未来へのヒントを持ち帰ってくれていることを期待する。77写真1:電力館外観。タマゴが半分地中に埋まっているような意匠写真2:タマゴ型デバイスが光ったり震えたりして特別な体験を提供慶應義塾と大阪・関西万博 ─いのち輝く未来社会のデザイン─
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