環境情報学部か教ろ3うく塾 AUTUMN 2025NO.328 大阪・関西万博開幕以来、人気を博していた﹁日本館﹂。併設するバイオガスプラントで微生物が生ゴミを分解し、その過程で生じた排水を浄化した水を使用した水盤を中心に、無数の﹁木の板﹂が円環状に並ぶ建築のパビリオン。全体は、ゴミを分解し水やエネルギーを生み出す﹁プラントエリア﹂、藻類の無限の可能性を紹介する﹁ファームエリア﹂、そして日本が世界に誇る循環型ものづくりを実演・紹介するンで構成されていました。特にファクトリーエリアでは﹁循環型社会﹂の現在と未来を理解することができるようになっていました。長年、国産3Dプリンタの開発とそれを駆使したものづくりの教育研究に携わってきた田中浩也教授は﹁ファクトリーエリア﹂の展示企画に参加。展授田た中な浩ひ也や示の目玉は、大小2基のロボットアーム型3Dプリンタ。まるで生命を宿した親子2羽の鶴が力を合わせてものづくりをしているように感じられることから﹁双そ鶴か﹂と名付けられました。今回の万博での﹁双鶴﹂展示は、田中教授が神奈川県鎌倉市で展開していた循環型まちづくり﹁慶應義塾大学COI-NEXT︵共生アップサイクル︶﹂プロジェクトの活動がベースとなっています。そこへ、国産バイオプラスチックの研究開発プロジェクトを展開する金沢大学と、混錬プラスチック製造、3Dプリンタの機械製造、ロボット制御技術について、それぞれ国内で先駆的に取り組んできた企業3社が集結し、新たな産学連携の共創チームが結成されました。田中教授にお話を伺いました。﹁3Dプリンタはゴミや騒音を出さず、消費電力も少なく、しかも時を経て使われなくなった製品を素材として再利用することができる。それは﹃未来の工場﹄の姿です。会場では訪れた皆さんに﹃双鶴﹄が藻類を混ぜ込んだバイオプラスチックを使用した循環型ものづくりの様子をご覧いただいて、﹁ファクトリーエリア﹂の3つのゾー「蓮(REN)」の藻類スツール詳細はこちらO2日親本子の「発・鶴循」に環型よもる「の共づく創り」でをアピール
元のページ ../index.html#5